殺伐とした世界
妬みや嫉み
「通行の妨げですどうか」
腐敗した魚群に笑って警告
腹いせに彼らが投げていった
火の付いたままの匙を拾って
出典: Fever Believer Feedback/作詞:山田亮一 作曲:山田亮一
こちらも1番の歌詞で大当たりしていた一見さんでしょうか?
魚群とは特定のパチンコ台にて発生するリーチの演出を指す言葉です。
魚群が腐敗しているのは新鮮で生命力に満ち溢れている生物との対比でしょう。
パチンコの機械の中を泳ぐ魚は息もしていませんし、どこへ行くでもありません。
パチンコに過剰にハマってしまう利用客と同様、美しく生きているとは言い難いという事なのでしょうね。
この一見さんは運が良く、当たりが続いているようです。
パチンコは当たれば玉がたくさんもらえます。
その玉を様々な景品と交換する事ができるのですが当たった玉は皆、箱に入れて足元に置いておくのが普通です。
その積み重ねられた箱を見て誰かが「邪魔だ」と言ったのでしょうね。
おそらく本当に邪魔になった訳ではないのでしょう。
つまりはただの嫌がらせです。
とても殺伐としていて嫌な感じがしますね。
「匙を投げる」という言葉があるので、ここでは匙とは当たりが来ず放置されたパチンコ台の事だと考えられます。
嫌がらせを受けた人はやり返しのつもりでしょうか、さっきまで誰かが座っていて諦めたのであろう台に移りました。
自分には他の客とは違って運があると考えているのでしょうね。
この人にもパチンコの泥沼にハマり抜け出せなくなってしまうという恐ろしい未来が待っているのでしょうか。
自分では分からない
あくまで自分はモラリストみたいな顔して
話は騒音で、聞こえもしないのに頷いて笑
う
出典: Fever Believer Feedback/作詞:山田亮一 作曲:山田亮一
先程まではただの一見さんだった人物ですが、今ではパチンコ店の空気に侵されつつあるようです。
自分は他の人とは違う、節度を持って遊んでいる。
という自負があるのでしょう。
しかし他人との関わりを軽んじるような行為に心を痛めていたはずなのに、聞こえてもいない会話に相槌を打っていますね。
自覚症状のない病とは恐ろしいものです。
パチンコとはこの様にゆっくりと人を蝕む毒のようなものなのですね。
深い沼
次々と湧いて出る
ボウフラやアメンボの如く
誰もが夜を這いずる存在
CR人間模様
ABOで片付く人格
出典: Fever Believer Feedback/作詞:山田亮一 作曲:山田亮一
新しくパチンコ店を利用する客は後を絶たないという事を歌っていますね。
ABOとは血液型の事です。
満たされない気持ちをパチンコで埋めてしまうような人間に面白い人間はいないという事なのでしょうか。
少々残酷な突き放し方にも感じますが、依存してしまうと終わりです。
これはもしかすると作詞者の山田亮一なりの優しさなのかも知れませんね。
仕組みに取り込まれる
365回転して
当たりもせず文無しになってく
かくいう俺の暮らしも大概
彼らのソレに酷似している
出典: Fever Believer Feedback/作詞:山田亮一 作曲:山田亮一
パチンコになぞらえて回転と表現されていますが、一年が経ちました。
目線は初めに一見さんとしてパチンコ店にやって来た人物でしょう。
ついに自覚症状が現れましたね。
気が付けばパチンコにのめり込んでいた彼は、ついにギャンブル依存症になってしまいました。
そして仲間入り
そうだ、パチンコに行こう
あそこなら誰に会うでもないし
CR108
性・食・眠じゃ利かない欲求
出典: Fever Believer Feedback/作詞:山田亮一 作曲:山田亮一
やる事もなく、人に会うことさえも億劫に感じている彼の足は自然とパチンコ店に向かいました。
ギャンブルに依存してしまった事でこれまで感じなかった欲望まで感じるようになってしまったようです。
彼の煩悩の全てが解放されてしまったのでしょうか。
この先彼がどうなってしまうのか想像に難くありませんが、あまり想像したくもありませんね…。