君単体狙いじゃないけど全体に向けてこう言った
「ライブ、今度みんな観に来てよ!」って
出典: 君は乾杯のとき俺とだけグラスを合わせなかった/作詞:柴田隆浩 作曲:柴田隆浩
特に人前で何かを披露する機会のあるひと、ミュージシャンや様々なアーティストにありがちなエピソード。
一番やってはいけない飲み会での営業や告知。
アーティストの皆さんはライブの告知はSNSやweb、そしてライブ会場だけにしておきましょう。
もしくは地道にフライヤーを配るなど。
仲間同士、心置きなく楽しんでいる飲み会でのライブの勧誘は概ね失敗します。
「こいつ、自分のライブの集客目的で飲み会に参加したのか?」などと勘ぐられたら哀しいです。
そもそも飲み会でライブの告知をしてもその場が盛り上がることはありません。
好きなテレビ番組で豪華なゲストが最後に番宣をしても、さて、見ようかなどとどれほど想いますか?
飲み会での告知は楽しかったそれまでの雰囲気を台無しにしかねません。
MV制作におけるエキストラ問題
柴田隆浩と加藤マニ監督の苦悩と選択
加藤マニ監督のインタビューを読むとエキストラへのギャラに毎回悩んでいる話しをしていました。
交通費だけでいいのか? など人気作家でも苦悩は耐えないようです。
このMV「君は乾杯のとき俺とだけグラスを合わせなかった」も、予算の都合で柴田隆浩が全配役をこなします。
エキストラへギャラを払うよりも手間を掛けて柴田隆浩ひとり全配役で撮ることを選びました。
奇しくもいまの忘れらんねえよのバンドのメンバー事情と合致しています。
忘れらんねえよの「いま」のすべての事情が反映されているのでしょう。
チケット即完売するバンドですから、ファンの方の協力を得てエキストラをお願いすればとも想います。
しかし、忘れらんねえよと加藤マニ監督はこのアイディアを採用しません。
バンドの矜持の問題なのでしょう。
年間80本以上のMVを作った加藤マニの仕事術 | 映像で音楽を奏でる人々 第1回 - 音楽ナタリー
アーティストが作り出した楽曲の世界観やイメージをよりわかりやすくリスナーに伝えるために、音楽と映像を統合して表現する短編ムービー。それがミュージックビデオだ。音楽ナタリーではそんなMVを中心に、音楽に関わる映像作品を制作するディレクターに焦点を当てる連載を開始。さまざまなディレクターの話を聞きながら、音楽を映像で表現することの面白さに迫っていく。第1回で話を聞かせてもらったのは、キュウソネコカミやゆるめるモ!などの多くのMVを監督し、2017年には実に80本以上のMVを制作した加藤マニ。比肩する者がいないほどに多作でありながら、アイデアに富んだインパクトのある映像を次々に発表し、今やバンドシーンに欠かせない存在となりつつある彼に仕事の手法などを語ってもらった。2回に分けてお届けする。
浮きだった心が折れる
指の先には・・・
君のほうなんか見れねえよ
でも恋はついに走り出した
そしたらいきなり隣の女が
「あ~ひとり興味ない人がいる~」って
指さすからその先を見たら君か
出典: 君は乾杯のとき俺とだけグラスを合わせなかった/作詞:柴田隆浩 作曲:柴田隆浩
隣の女(柴田隆浩)が俺(柴田隆浩)の鬼の首を取ったように嬉しそうに君(柴田隆浩)を指さします。
そこには興味なさげにしている君(柴田隆浩)の存在。
さっきまで心浮き立っていた俺(柴田隆浩)の心が折れます。
盛り上がっている飲み会でライブの告知をされたらちょっと残念な気持ちになるものです。
決して君(柴田隆浩)のせいではなく、あくまで俺(柴田隆浩)の自爆でしょう。
やっちゃった! そんな黒歴史がまたひとつ増えます。
星より可愛い君は
二次会には来ないらしい
店を出て空を見上げたら星が見えて
こんな夜は星が切なくて綺麗だ
なんて思ってみたけど
星なんかより君のほうが全然可愛い、つらい
二次会に君は来ない 二次会に君は来ない
出典: 君は乾杯のとき俺とだけグラスを合わせなかった/作詞:柴田隆浩 作曲:柴田隆浩
店の外に出る俺(柴田隆浩)が空を見上げる。
見上げても夜空があるだけ。
星より可愛い君(柴田隆浩)は二次会には行かないという。
門限があるのでしょうか。
シンデレラだったのかも。
あるいは飲み会がつまらなかったのでしょう。
さらにいえば飲み会の席にちょっと嫌な人物(俺)がいたからかもしれません。
深く考えるほどに哀しくなってくるのです。
切なく途方に暮れる俺(柴田隆浩)の横を店主(柴田隆浩)が掃除などをしながら横切ります。
気を取り直して二次会でまた隣の女(柴田隆浩)と仲良くして欲しいです。