中途半端な優しさが 見えないところに染み付いて
僕と君を腐らせて こびり付いてもう剥がれない 

出典: 掃除/作詞:瑛人,御徒町凧 作曲: 瑛人

中途半端な優しさが僕と君、お互いにとって悪い状況を作り出していると考えています。

中途半端な優しさとは、どのような優しさでしょうか。

きっとお互いに気を遣ったり嫌われたくなかったりして、相手に本心や意見を言えないような関係なのでしょう。

自分にとって傷ついたり辛さを感じないような関係なので、とても楽な関係性ではあります。

でも、この状態がずるずると続いても2人の成長を妨げているだけのような気がしているのです。

自ら関係性を終わらすこともないけれど、虚しさが募っています。

必要な時に向き合うことを怠ったせいで、2人の関係が良き方向に進まず朽ちていくような状況です。

一貫して見えない汚れ、気付きにくい汚れとして心や人間関係にまつわる話が展開されています。

何でもできる君へ伝えたい気持ち

洋服も脱ぎっぱなし
窓も開けてないのに
換気扇も油まみれ
何もできてないのに

何もできてないのに
何もできてないのに
何もできてないのに
何もできてないのに

出典: 掃除/作詞:瑛人,御徒町凧 作曲: 瑛人

最後の部分で繰り返されるフレーズは、自分にはできていないことが多くあることを強調しています。

様々な生活に関することをおざなりにしている、完璧じゃない自分を明らかにする意図はなんでしょうか。

語りかけている友人は掃除や生活環境を整えることに長けている方なのかもしれません。

今の友人との関係には複雑な思いを感じることがあるのだと思います。

そのことを掃除が得意な友人に伝えるため、「掃除」という比喩を選んだのだと考えます。

友人を気遣いながら、自分に今最も必要なのは積もったネガティブな感情を取り除く心の掃除だと伝えています。

主人公は辛い感情が多く、掃除までできないし疲れも出ているのかもしれません。

もともと掃除について知識があり配慮をするタイプだったら、尚更辛いのではないでしょうか。

気持ちが滅入ってしまう環境を整理し掃除したり、関係性を改善していくことの重要さが感じ取れる歌でした。

瑛人「掃除」歌詞考察まとめ

掃除と心のケアの大切さに気付かせてくれる曲

ここまで瑛人さんの楽曲「掃除」の歌詞を解釈をしてきました。

心や掃除、人間関係や生活環境について、自身の向き合い方について改めて考えさせられる内容でした。

ハウスダストは目に見えないような埃です。

心の埃となる日頃のストレスも目に見えない形で蓄積していくものです。

心の不調によって、したい掃除ができないような状況になることも起こってきます。

掃除をして健康維持や心地よい環境を整えること、自分の抱えている問題を知り、解決していくこと。

改めて日頃の掃除や心のケアについて、大事なことを教えていただけたような気持ちです。

心の闇について考えさせられつつも、歌詞と歌声がすっと心に入ってくるような素敵な歌でした。

瑛人「掃除」が好きな方におすすめの記事

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TikTokで話題となり、チョコレートプラネットや香取慎吾などの著名人もカバーを披露し一大ブームを巻き起こした瑛人の「香水」。「ドルチェ&ガッバーナ」のフレーズが印象的ですが、この歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか?「君」と「僕」に起きた変化を歌詞と共に読み解いていきましょう。

この記事では瑛人さんがブレイクするきっかけとなった「香水」の歌詞を考察しています。

「ドルチェ&ガッバーナ」のフレーズが印象的なこの楽曲の歌詞は、実体験を元にしているとのこと。

楽曲にまつわるエピソードをもとに歌詞の意味を読み解いています。

シンガーソングライターの瑛人が、人気アニメ映画の日本語吹き替え版主題歌として発表した「ピース オブ ケーク」。つい踊り出したくなるようなご機嫌な楽曲の歌詞を読み解けば、視点の違う世界の景色についての考えが見えてきました。歌詞の意味を深く考察していきましょう。

映画「トムとジェリー」の日本語吹き替え版主題歌となった瑛人さんの「ピース オブ ケーク」。

生活する環境が異なる2人の交流が描かれ、仲間の大切さが感じ取れる楽曲です。

前向きな気持ちになりたい時に元気をくれる歌となっています。

これらの瑛人さんの楽曲の歌詞考察記事を読んで、ぜひ楽曲の魅力をより深く味わってみてください。

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