連絡先も知らない君とは学校で話すことくらいが精一杯です。
現代社会ではSNSを通じてお互いの生活を見ることができる時代。
もしかしたらSNSから連絡が来るかも…。
そんな淡い期待を抱いてメッセージを待つ主人公。
しかし君から連絡が来ることはありません。
このまま卒業したら後悔するとわかっていても、何もできないままなのです。
離れることを想像するだけで涙があふれる。
それくらい君のことが好きなのです。
夢
迷い
君がボールを追いかける
私はそれを眺めてる
君が夢を追いかける
私は何をつかみたい?
出典: サクラクライ/作詞:本田望結,U-key 作曲:U-key(BOOOST)
君を見ているだけの自分。
1歩ずつ未来へ前進している君と比べて、自分はどうだろうと考えています。
どこへ向かって何を目指しているのか。
このままでいいのかどうかもわかりません。
君への想いも最後まで伝えないままでいいのか不安を抱いています。
決意
逃げ道は行き止まり
そう誰かが言っていた
逃げ道は行き止まり
私は逃げてない
出典: サクラクライ/作詞:本田望結,U-key 作曲:U-key(BOOOST)
今この瞬間から逃げても何もありません。
将来についても好きな人のことでも、逃げた先に待っているのは後悔だけです。
あのときこうしたらよかった、話していればよかった。
そう思ったとしても時間を巻き戻すことはできません。
だからこそ、主人公は逃げずに向き合うことに決めたのです。
自分の未来を考え、そして好きな人に想いを伝えることを決心しました。
2人の結末は…
忘れない日々
サクラクライ まだ咲くな辛い
思い出に変わってしまうから
涙つたい まだ君といたい
消せない面影
サクラクライ まだ咲くな辛い
思い出に変わってしまうから
涙つたい まだ君といたい
消せない面影
4月の終わりくらいに
散り始めたこの街のサクラ
君はここを出て
自分を試すと笑った
出典: サクラクライ/作詞:本田望結,U-key 作曲:U-key(BOOOST)
想いを伝えると決心してからも、なかなかうまくいかない日々。
伝えられないまま時間だけが過ぎていきます。
タイムリミットは卒業までです。
桜が咲き始める頃、2人は別々の道へと歩んでいきます。
このままでは2人で過ごした日々はただの思い出になり、時間と共に忘れさられるかもしれません。
君が笑顔で将来のことを話してくれたこと。
帰り際に声をかけて手を振ってくれたこと。
すべり台の下で雨宿りをしたこと。
全部心から消えることはありません。
たとえ君が忘れたとしても、私はきっと忘れはしないでしょう。
想いの行方
「サクラクライ」は繰り返されるサビでクライマックスを迎えます。
しかし想いを伝えた後のことは描かれていません。
9行目からのフレーズでは2通りの解釈ができます。
1つ目は主人公が1人で物思いにふける様子、2つ目は隣に君がいる場合です。
前者は卒業後、高校時代に君が笑いながら語った将来のことを思い出しています。
そのときも今と同じように桜が散り始める頃でした。
連絡先も知らない今、彼がどうしているか知る由もありません。
それでもきっと元気に過ごしているだろう、夢に向かってがんばっているだろう。
そんなふうに1人で思い出に浸っています。
おそらく想いを伝えたけれど、結ばれなかったのでしょう。
後者は当時のことを思い出し、君と一緒に話をしています。
桜が散り始めるといつも思い出す当時のこと。
未来へ向けて進む君を見て、置いてきぼりの気持ちになったあの日。
今もまた君は夢へ向かって前進していて、私は自分のペースでゆっくり歩んでいます。
「あのときと同じだね」なんて2人が会話する姿が目に浮かぶのが後者の解釈です。
卒業後、こうして隣にいるということは想いが通じて恋人になれたのでしょう。
切ない青春ストーリー
背伸びしない等身大のラヴソングを歌った「サクラクライ」。
儚くもキュンとする歌詞があって魅力的です。
また切なく優しいメロディーと本田望結の澄んだ歌声がぴったり。
春に聴きたい優しいバラードです。
別れの季節である春にちなんで歌われた「サクラクライ」。
そこでここからは、卒業をテーマに切ない気持ちを歌った楽曲を紹介していきます。
まずはsupercellの「さよならメモリーズ」です。
少しセンチメンタルになる春。
新しい道へと進むとき、これが最後ならと想いを伝えようとする気持ちが込められています。
切ない気持ちを歌った1曲です。
「さよならメモリーズ」(supercell)は何かのアニメ主題歌!?カラオケで歌いたい歌詞の意味は? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
「さよならメモリーズ」はsupercellの2枚目のシングル曲!切ない春の気持ちを書いた歌詞に注目しつつ、supercellの情報なども合わせてご紹介いたします。