楽曲「不能ではいられない」
僕の本能をそのまま歌詞にした作品
楽曲「不能ではいられない」は2019年12月にリリースされたシングルの表題曲になっています。
吉本坂の若手メンバーREDによる激しいダンスも印象的で、お笑い芸人とは思えないくらいのクオリティです。
Main vocalはレインボーの池田直人さん、新喜劇の小寺真理さんが担当しています。
大人の恋愛を感じる歌詞ではありますが、今回は今までの作品とは少し違うアプローチになっているのです。
吉本坂の前2作品はどちらかといえば好きな人or好きだった人に対して訴えかけている楽曲でした。
しかし今回は、自分自身の抑えられない衝動や感情を表現している楽曲になっています。
つまり本能が剥き出しのありのままの感情がぶつけられている歌詞なのです。
タイトルの「不能」は何を表しているのか?
ここでの"不能"とは、好きな女性を自分のものにすることは現時点で不可能であることを表しています。
それと同時に絶対に手に入れたい!という強い想いも感じるのです。
いてもたってもいられなくなるほどに心を掴まれてしまう恋愛が突然始まったとしたら…?
きっと誰だって不可能を可能にしたくなるはずです。
このタイトルを踏まえて、歌詞の内容にも迫っていきたいと思います。
「不能ではいられない」の歌詞をチェック
いきなり一目惚れ!
僕は何に惹かれたんだろう?
君に初めて会ったMoment
胸の何かを掴まれて
So 虜になったんだ
出典: 不能ではいられない/作詞:秋元康 作曲:Coffee Creamers
経験がある方もいるかもしれませんが、これはいわゆる"一目惚れ"です。
好きになるきっかけがあったわけでもないのに、こんなにも心を奪われてしまう理由が分かりません。
話したことがないばかりか、どこの誰かも知らない…。
つまりどんな人なのかも全く分からないまま恋に落ちてしまったのです。
自分が無意識に、そして熱烈に求めていたものがそこにあったのでしょう。
一度それに気づいてしまったら手に入れたくて仕方がなくなってしまいます。
本能が求めている恋は自分でも止めることができません。
過去のトラウマ
誰も愛せない ずっとあれから諦めてた
急に何が起きたんだ?
眠ってたものが目を覚ましたらしい
出典: 不能ではいられない/作詞:秋元康 作曲:Coffee Creamers
衝撃的な冒頭から始まった彼の一目惚れ。
昔から情熱的な恋愛体質だったのかと思いきや、実はそうではありませんでした。
むしろその逆で、恋愛に疲れていた様子が歌詞から窺えます。
それは過去のトラウマが影響しているのでしょう。
かつて愛した人に酷く裏切られ、もう二度と恋とは無縁であると自分を抑えていた彼。
あんなに辛い想いをするくらいならいっそ1人でいた方が楽だと思っていました。
その悲しい失恋がきっかけで彼は長い間心を閉ざし続けていたのです。
しかしその心のドアが再び開くときがきました。
忘れかけていた情熱的な気持ちが呼び起されたのです。
そして本能が目覚める
全身に血が巡って脈拍が上がった
心臓が軋み始めている
呼吸が荒くなった
さあ君を抱きに行こうか?Oh!
出典: 不能ではいられない/作詞:秋元康 作曲:Coffee Creamers
今まで抑え込んでいたものが一気に放出され、止められないほどに溢れ出しました。
それこそが彼の本能です。
初めて会ったときから忘れられないくらいに彼女の全てに惹かれています。
まさかもう一度誰かを好きになることができるなんて…これが最後かもしれない…。
彼の中にはそんな考えも巡っていたのではないでしょうか。
だからこそ絶対に手に入れたい!という想いが溢れて止まらないのです。
一目惚れはタイミングが大切であることを彼は既に本能で感じとっています。