パッパラパーであっけらかん
I kill the sounds (そんな音消してやる) いつだって矛盾だらけ
ヒリヒリ感たまんねー Hard Target (倒しづらい敵)
Hey! You got a chance (お前はチャンスを握っている)
現状なんか違うぜ 起こせ革命 不満だぜ いくぜ
Hurry, Hurry, Hurry up! (急げ)
出典: JUVES/作詞:Diggy-MO' 作曲:Diggy-MO'・JUNKOO
注目したいのは、3行目のワード。
この歌詞の中で、敵は誰なのでしょうか。そのヒントを与えてくれるのが、その前の歌詞です。
1行目・2行目から分かるように、これは若い少年の前に立ちはだかる、矛盾だらけの大人を表しているのではないでしょうか。
一度その世界に気づいてしまったら、元には戻れません。
そんな少年に、この曲は社会に順応するのではなく「矛盾を感じられるお前たちだからこそ、革命を起こせるのだ」という熱くて、深いメッセージで語りかけます。
もし自分が少年だったら、とても勇気がもらえる言葉ではないでしょうか。
衝動を刻め!自分らしく生きろ!と後押しするサビ
単にオレらは TYPICAL JUVES (典型的な衝動)
TYPICAL,TYPICAL JUVES
TYPICAL,TYPICAL JUVE,JUVE,JUVE…
感情的な TYPICAL JUVES
TYPICAL,TYPICAL JUVES TYPICAL,TYPICAL JUVE,JUVE,JUVE…
IN JUVE YHA! IN JUVE YAH! CUT! CUT! CUT! (刻め)
出典: JUVES/作詞:Diggy-MO' 作曲:Diggy-MO'・JUNKOO
一番盛り上がるサビ。ここではとにかく衝動推し!
少年の背中を押すかのように、印象的なメロディーを繰り返します。
社会に順応するだけが正しい大人じゃない。
違和感を感じるのは間違いではないと熱く語りかけてくれます。
少年は社会にこのまま順応してしまうのか。
それとも気持ちに蓋をせず、大人たちと戦うのか…ハラハラして気になってしまう歌詞です。
2番の歌詞から読み取れるストーリーに注目です!
自分らしく生きようとする少年
ついに、少年の反撃!腐った世界から抜け出せ
Situation under my thumb (親指の下)
雑多な CLICK (判断) と MOTION (感情) なら Break it! (壊せ)
Escalation (徐々に) 見透かした
完璧なTwice (2度目) で Call outs be creaky (軋むほどに叫べ)
イッたモン同志で Beat it! (逃げろ)
出典: JUVES/作詞:Diggy-MO' 作曲:Diggy-MO'・JUNKOO
ここから曲は2番目に入ります。
先ほどまでは違和感を抱き始め、その感情に戸惑っていた少年ですが、ついに反撃開始です!
少年は気持ちに素直になり、衝動的になろうと決めたのです。
3行目の歌詞には、2度目という言葉からも分かるように「もうお前たちには出来るだろう」という熱い応援の気持ちがこもっているのです。
また自分の気持ちに素直になって、叫んでいる少年の様子が浮かびます。少年はもう誰に否定されようとも、元々持っていた夢を追いかけることができるはずです!
そして、汚い大人たちの世界から飛び出す少年の情景も歌詞から読み取れ、聞いているこちらまでワクワクしてしまいます。
逃げ切れ、少年!
大人たちからの抵抗。それでも少年は負けない
I'm just in a mess (混乱の中) で暴く Silly myths (愚かな神話)
デッチ上げの Pixie Kid (妖精の子供達)
この消えない Spirit (精神), Music&Blitz (音楽と電撃)
Romantic minute with this (ロマンチックな瞬間)
そう My Chastity (貞操) もおいそれと Accept (受け入れる)
スリ替える Hustler Get Down! (ハンターは失せろ)
出典: JUVES/作詞:Diggy-MO' 作曲:Diggy-MO'・JUNKOO
歌詞冒頭、「愚かな〜」という言葉から読み取れるのは、大人たちからの抵抗。
反撃しだした少年たちに、大人たちは綺麗事を並べてなだめようとしたのでしょう。
また2行目の歌詞から分かるのは、大人の「言うことは何でも聞く、純粋な」理想の子供のイメージ。
もう少年は、そんな汚い大人たちの思惑に気づいているのです。
少年は絶望もしたでしょう。それでも少年の強い光は消えません。
それどころか「自分の幼さを受け入れた上で、大人たちと戦う」そんな少年の決意で溢れています。
ここまで歌詞を追ってきたら、曲を聞きながら、少年に対して感情移入してしまったのではないでしょうか。
ついつい心から「少年よ、勝て!」と応援してしまいます。
「不良?上等だ」と、少年は戦う
真っ裸な Party (パーティ) 余計な Mind (心) は捨てな
PUNKS (不良ども) せっかくだせ 勘まかせ
ギリギリ感たまんねー My Target (俺の敵) Hey!
You got a chance (お前はチャンスを握ってる)
そう この One chance (一度のチャンス)
さぁ 起こせ革命 自分だぜ いくぜ
Hurry, Hurry, Hurry up! (急げ)
出典: JUVES/作詞:Diggy-MO' 作曲:Diggy-MO'・JUNKOO
物語はクライマックス。
もうこの頃には、少年は周りから「不良」だと言われているのでしょう。
しかし、歌詞の中に少年の戸惑いはもう感じません。
むしろスッキリとした気持ちで、その状況すらも楽しんでいる少年が目に浮かびます。
何だかここまで少年の様子を見てきたので、頼もしい気持ちになってしまいます!
そんな少年を更に盛り立てるのが、最後の2行。
いつだって世界を変えるのは、綺麗事で生きている人間ではなく、少年のように衝動を大切にしている人間です。
「JUVES」の歌詞には、少年が自分自身を変える一歩を踏み出したストーリーが隠されていたのです。