何度も会いたいと思うほど、主人公にとって君は特別な存在なのです。

しかし、肝心な君の気持ちを聞き出せずにいるため、2人の関係はなかなか前に進まないのでしょう。

好きな気持ちはあるのに色々な思いが邪魔をしてしまい、友達以上恋人未満の関係を保っている2人。

そんな2人の恋愛模様を「あいまいな恋」と表現しています。

きっと君のことを全て忘れることができたら、主人公の気持ちは楽になるのかもしれません。

でも、大好きな君のことを忘れることなんて、主人公にはできないのです。

2番~ラストの歌詞

もうすぐ会えなくなるかもしれないのに…

君と過ごせる僕は幸せものです
いつか終わりがくると分かっているのに
また明日って その笑顔
君の優しさ ずるいよ

出典: ひとりよがり/作詞:足立佳奈・Carlos K 作曲:足立佳奈・Carlos K

君と一緒に楽しい時間を過ごせたことに感謝している主人公。

しかし「いつか〜」といっているので、このままだと主人公と君はそのうち会えなくなると分かっているのです。

もうすぐ会えなくなってしまうかもしれない君。

それにも関わらず、君はいつもと変わらない笑顔で主人公に別れを告げます。

「君の〜」といっているので、きっと君も別れが近いことを分かっているのでしょう。

分かっているのに、最後まで主人公をキュンとさせる仕草(笑顔で別れを告げる姿)を見せるので「ずるい」といっているのだと思います。

君と別れてしまったけど…

波が消した足跡
戻らないと知っていても
君の影探して
連れていかないで夏

出典: ひとりよがり/作詞:足立佳奈・Carlos K 作曲:足立佳奈・Carlos K

砂浜のうえに残した足跡については、1番の歌詞でも登場しましたね。

思い出の足跡を一瞬でかき消してしまった波。

つまり、2人は結ばれることなく、別れることとなってしまったのです。

「戻らない」「連れていかないで」といっているので、主人公と君はもう会えるかどうかさえ分からない状態なのでしょう。

結局2人はお互いの気持ちを確認しないまま別れてしまったのですが、主人公は君に対してまだ未練があるようです。

なぜ主人公はサヨナラを告げなかったの?

会いたいな 今すぐに
会えないの? もう一度
サヨナラも言えないで
最後の花火
君の横顔も仕草も全部
忘れない 忘れられない
このまま時が止まればいいのに

出典: ひとりよがり/作詞:足立佳奈・Carlos K 作曲:足立佳奈・Carlos K

主人公は君と別れる際、サヨナラという言葉を告げることさえできませんでした。

サヨナラと告げてしまったら、完全に別れを受け入れたことになってしまう…と主人公は思ったのではないでしょうか。

だからサヨナラは告げずに、再会することに賭けたのです。

主人公と君が一緒に過ごした最後の日。

その日は花火大会の日だったようです。

夜空に打ちあがる花火を見上げる君のことを、主人公は見つめていたのでしょう。

その時の思い出を忘れることができず、主人公は激しく葛藤しているようです。

願いはたくさんあるのに…

願うばかりで
何も言えずに
見送る僕は… あぁ

出典: ひとりよがり/作詞:足立佳奈・Carlos K 作曲:足立佳奈・Carlos K

君と付き合いたい。

この時間がずっと続いてほしい。

主人公の心の中にはさまざまな願望がありますが、それを実現するためにアクションを起こすことはしなかったのです。

願いだけはたくさんあるのに、何も言えないまま君を見送ることしかできなかった自分を責めているのかもしれません。

初恋を経験した主人公

最初が君だから
忘れない 忘れられない

出典: ひとりよがり/作詞:足立佳奈・Carlos K 作曲:足立佳奈・Carlos K

主人公にとって君は初恋の相手でした。

なので、君に対する思い入れは非常に深いのでしょう。

これから先、素晴らしい女性と出会って夢のような恋愛をしたとしても「君=初恋の相手」という事実は変わりません。

君は主人公の人生に大きな影響を与えた忘れられない特別な存在なのです。

だから、恋が成就しなかったからといって簡単に忘れることはできないのでしょう。

君の言葉を聞きたくない理由とは?