サブキャラなんて 登場しない
You&Me!!
出典: E-girls/作詞:花空木 作曲:Jam9・ArmySlick
サブキャラの意味は?
アニメ風に「サブキャラ」と表現していますが、これは女性から見て”元カノ”や”浮気相手”を指しています。
あなたの彼女は私一人で、他に存在してはならない。
それは地球の自転が止まろうが、台風が同時に3つ上陸しようが変わらない。
自分だけを見ていて、という強い主張です。
少し束縛感が強い歌詞ともとれます。
一方で、自分も同じように愛しているということも表しています。
それぐらい好きだから浮気なんてしちゃダメ、という暗喩が歌詞には含まれています。
最後に意味を吐露
ユーヴライアの意味は?
冒頭で述べたユーヴライアの意味は歌詞の最後で正体が露見します。
まるでアガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」のように。
まずは英語の I love you. をカタカナにします。
「アイラヴユー」
そして、単語ごとに区切りを入れます。
「アイ、ラヴ、ユー」
最後に一つの単語ごとに逆さにします。
「ユー、ヴラ、イア」
もうわかりましたね。
「アイラヴユー」→『ユーヴライア』よ!
出典: E-girls/作詞:花空木 作曲:Jam9・ArmySlick
要は言葉遊び
日本人は昔から言葉遊びが好きでした。
例えば、
「何か用か?九日、十日」
「恐れ入り谷の鬼子母神」
といった語呂遊び。
次に回文。
「竹やぶ焼けた」
「新聞紙」
上から読んでも下から読んでも同じ発音になりますね。
そして、頭文字を使った短歌。
昔の人は「かきつばた」を各文の頭文字にして短歌を作りました。
「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう」
区切りの頭文字が見事に「か、き、つ、は、た」となっています。
「ば」は「は」と濁音が消えていますが、昔の日本語では濁音と静音は同じものとして詠んでいました。
こうした言葉遊びは現代のアーティストが歌う歌詞にも連綿と引き継がれ、日本語の面白さを物語っています。
興味のある方は百人一首をプレイしてみるといいでしょう。
ダンスソングとして定着
ダンス部に人気のナンバー
ヤマザキのCMでも剛力彩芽が飛び跳ねていたようにダンスにとっても適した一曲です。
特に”Pang Pang Pang”のところは、リズムと体の動きを合わせやすいシーンです。
E-girls は他の曲でも高校のダンス部に採用されやすいナンバーを世に輩出しています。
やはりダンスしやすい曲とそうでない曲はあります。
一般的にダンスしやすい曲はノリがよく、8拍でリズムが取れるものです。
なぜなら、ダンスを練習するとき頭の中で数えながら踊ります(口に出す人もいます)。
振付を考える人は特に”拍”を意識して、手の動きと足の動きを考えます。
特に全体が同じ動きをするダンスの場合は踊りやすさが重要です。
同じダンス部の中でも熟練度に差があるので、やや難易度を低めにして振付をします。
反対にソロで踊る場面では、ダンサーのレベルによって自由に変えられます。
E-girls の曲ではありませんが、LMFAOの「Party Rock Anthem」やT-araの「Roly-Poly」はダンス曲ですね。
踊りにくい曲もあるの?
クラシック音楽の変拍子があるリズムは踊りにくい例の一つです。
なぜなら、途中で拍が変わるからです。
一般的なダンスナンバーはリズムが最初から最後まで同じ拍です。
一部、フラメンコのようにaccel.(アッチェル)がかかる舞踊もあります。
しかし、日本のポップソングでフラメンコのように難しい振付はありません。
また、リズムに合わせて体を動かすので、歌手のソロがある曲は向いていません。
ソロのところは低音がなくなり、アカペラに近い状態になります。
ダンサーの視点で考えると、無音の状態で踊るのに限りなく近く、手拍子でもつけてほしくなります。
そのため、練習するときに手拍子はかかせません。
難しいパートを繰り返し練習するときは手拍子だけで練習することもあります。
それぐらい、リズム(拍)は大切な要素なのです。
誰もモーツァルトの「レクイエム」で踊ろうという人はいないでしょう。