主人公とパートナーは、カップルとして体の相性は良かったようです。

しかし、それだけでは本当に特別な存在だとは言えないでしょう。

残念ながら、主人公にとってパートナーはずっと一緒にいたいと思えるような特別な存在ではありませんでした

主人公に耳に響いているのは、パートナーからの愛の言葉なのでしょうか。

嫌われようとする主人公を非難し、責めている言葉かもしれません。

そのどちらも、主人公にとっては辛い言葉でしょう。

何度もリフレインするその言葉に苛まれているのだろうと読み取れます。

今の辛い関係をもう終わらせるため、別れようと決めているようです。

理解できない行動

Maybe you don’t understand what I’m going through
It’s only me, what you got to lose?
Make up your mind, tell me, what are you gonna do?
It’s only me, let it go

出典: Circles/作詞:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone 作曲:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone

主人公はパートナーと別れようと行動してきました。

その上で、別れの言葉は相手からいって欲しいと考えているようです。

和訳は次のようになります。

君には理解できないだろう 俺が何をしようとしているかを
君が失うのは俺だけさ 他に失うものはない
決断して言ってくれ 君は別れてくれるのか?
君が失うのは俺だけさ さあ別れよう

出典: Circles/作詞:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone 作曲:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone

主人公はなぜ自分が別れようとしているのかパートナーは理解できないだろうと考えているようです。

パートナーとしては、主人公との関係は特別なものだと思っているからこそ別れるつもりがないのでしょう。

特別な存在だと思っている相手と別れることはとても辛く、何もかもを失った感覚になるかもしれません。

しかし主人公は、失うのは自分だけだから別れようと諭しているようです。

抜け出せない関係

Seasons change and our love went cold
Feed the flame cause we can’t let go
Run away, but we’re running in circles
Run away, run away

出典: Circles/作詞:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone 作曲:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone

最後のサビ部分の歌詞です。

和訳は次のようになります。

季節が移り変わり 俺たちの愛は冷めて行った
でも別れられないから ますます状況は悪くなるばかり
逃げ出そうとしても 円の上をぐるぐる回っているだけ
早く逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ

出典: Circles/作詞:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone 作曲:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone

この部分は1番のサビの繰り返しになっています。

どれだけもがいても、2人の関係は改善されることもなく、別れることもできないままです。

主人公にとっては最悪な関係が続き、堂々巡りを繰り返しています。

相手から別れようと言わせるために

I dare you to do something
I’m waiting on you again, so I don’t take the blame
Run away, but we’re running in circles
Run away, run away, run away

出典: Circles/作詞:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone 作曲:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone

主人公はパートナーに嫌われるための行動をとってきました。

それでも相手は別れようとしません。

悪循環に陥ってしまった2人の関係に、主人公は苦悩しているのです。

和訳は次のようになります。

君に嫌われるよう何度も仕向け
君の反応を待ち続けている 自分のせいにしたく無いから
逃げ出そうとしても 円の上をぐるぐる回っているだけ
早く逃げ出せ 逃げ出せ 逃げ出せ

出典: Circles/作詞:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone 作曲:Louis Bell, Kaan Güneşberk, Billy Walsh, Frank Dukes & Post Malone

恋愛とは男と女の共同幻想に過ぎない」とよく言われます。

どちらか或いは両方が共同幻想から覚めた時、恋愛は終焉を迎えてしまうのです。

死ぬほど好きだと思っていた相手が、実は体だけの繋がりだったということも起こり得るでしょう。

あるいはセックスだけが目的で恋愛を口にする男女もいます。

プラトニックラブは崇高ではありますが、肉体関係のない恋愛感情は脆く壊れやすいものです。

このような様々な男女の関係を通じて人は成長していきます。

Circlesに歌われているような男女関係を経験した人は、きっとたくさんいるはずです。

また経験していなくとも、そういう男女関係に共感したり、絶対許せないと批判したりする人も沢山います。

男女関係の修羅場をくぐり抜けることで強く逞しくなり、真の優しさを身に着けていけるのでしょう。

Circlesが何故人びとの心に響くのか?