もういいかい?
抗おうとして
操作され続けてるんだ
消え去っていくのは自己の証明

出典: 掌で踊る/作詞:鈴木重圧 作曲:鈴木重圧

必死で抵抗しましたが現状が変えられず、苦しんでいるようです。

その間にも自分らしさはどんどんと失われていきます。

ジ・エンド

もういいや
掌の上で
踊って踊らされて
すり減る踵骨に悟らされる

出典: 掌で踊る/作詞:鈴木重圧 作曲:鈴木重圧

ここで抵抗を放棄します。

無理に踊り続けて「踵骨(しょうこつ=かかとの骨)」がすり減るという、痛々しい描写。

もう自分の限界を悟り、諦めたのでしょうか…?

諦念の果てに
立ち尽くしたら
今無常にも停止していく
血肉の胎動
the end

出典: 掌で踊る/作詞:鈴木重圧 作曲:鈴木重圧

「諦念(ていねん)」とは「あきらめの気持ち」や「悟ること」を意味します。

全てを諦めた途端、脳内で湧き上がっていた衝動が停止し、最後を迎える。

「血肉の胎動」は自己が消え去り赤ん坊に返ったという意味でしょうか。

ハッピーエンドではないようですね。

この楽曲から考えさせられること

【掌で踊る/そこに鳴る】原点回帰を謳ったミニアルバム「ゼロ」のリード曲!演奏が堪能できるMVにも注目の画像

アイデンティティを取り戻す楽曲」…と思いきや、それに脱落する人を描いた楽曲

王道のハッピーエンドへ向かわず「ジ・エンド」で終わらせるあたりが、固定概念にとらわれていないですね。

サウンドだけでなく歌詞も斬新!

こんなにトリッキーで意表を突くバンドは久しぶりに出会いました。

楽曲内のストーリーでは脱落していましたが、楽曲自体は見事に成功をおさめているといえるでしょう。

この原点回帰後、彼らがどんな活躍を見せるのか…

今から楽しみになってしまいますね!

最後に

「そこに鳴る」のカッコいい世界観はいかがでしたか?

自分の力を存分に生かし突き進んでいく感じが素敵でしたね。

今回ご紹介するうえで何度かご紹介した「凛といて時雨」。

「そこに鳴る」のルーツを知る上で知っておいて損はないバンドだと思います。

初期の「凛として時雨」は荒削り感満載で、インディーズ系が好きな人に特にオススメ。

メジャーデビュー後は美しい調和のとれたサウンドになり芸術的です。

オススメの楽曲をいくつかご紹介するので、ぜひ聞いてみてください♪

男女の高音ツインボーカルが特徴のスリーピースバンド・凛として時雨。演奏力も歌唱力も高く、生み出す楽曲も素晴らしいのですが、その独特なスタイルのせいか、万人ウケするとは言い難いかも知れません。しかし、実際には本当に魅力に溢れた実力派バンドです。ここでは、かつて「放送事故」と言われた地上波初登場時の真相に迫ります。

「凛として時雨」に関する記事が集まったページです。あなたの知りたい凛として時雨に関する記事はotokake(オトカケ)にあります。

凛として時雨の初期衝動溢れるサウンド。 「そこに鳴る」のメンバーはおそらくこの荒削りの時代に影響をうけているのではないでしょうか。

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