クリープハイプのアルバム『世界観』を紹介！初回盤DVDには短編映画も収録！

「愛の点滅」は、2015年5月にメジャー7枚目のシングルとしてリリースされた曲です。

信号をモチーフにした「赤盤・青盤・黄盤」の3バージョンでリリースされたこのシングルは、それぞれ収録曲や特典が異なっています。

映画「脳内ポイズンベリー」の主題歌としても注目されました。

明るい印象のサウンドの中で軽やかなメロディが歌われる一曲です。

「リバーシブルー」は、2015年9月にメジャー8枚目のシングルとしてリリースされました。

「明星一平ちゃん 夜店の焼きそば」のCMソングとして書き下ろされたこの曲は、夏の終わりの切なさが感じられるようなノスタルジックな曲に仕上がっています。

サビので歌われる「会いたくない」という言葉と、そんな言葉とは「リバーシブル」な会いたい気持ちが描かれる歌詞の物語が印象的です。

「キャンバスライフ」はノンタイアップのアルバム収録曲ですが、クリープハイプのベースである長谷川カオナシがリードボーカルを務めた曲として注目したい作品です。

歌謡曲のようなコード進行の中で不穏なメロディが歌われ、曲全体の疾走感と混ざり合って独特な雰囲気を醸し出しています。

アルバムトレーラーでは2:56から曲のサビを聴くことができます。

ここでピックアップした曲以外にも、アニメ「境界のRINNE」のオープニングテーマとなった「アイニー」、「破花」と並んで代ゼミCMソングの候補となっていた「僕は君の答えになりたいな」など要注目の曲が収録されています。

また、ヒップホップアーティストであるチプルソとのコラボ曲「TRUE LOVE」やクリープハイプの打ち込み曲「5%」など、実験的な試みがなされた曲も印象的です。

尾崎世界観がクリープハイプへの想いを綴った14曲目「バンド」など、バンドの原点に立ち帰るような曲もあります。

尾崎世界観の過去を生々しく描いた小説「祐介」と対照的に、彼の「今」が徹底的に描き出されたアルバム「世界観」。

バンドとして新しい試みに挑戦した曲からこれまでの歩みを噛み締めるように奏でる曲まで、アルバムには「尾崎世界観」という人間と、「クリープハイプ」というバンドの今がどこまでもリアルに記されています。

彼らにとって重要な1枚となったこのアルバム。音楽作品としてもひとつの物語としても要注目の名盤です。