【milk boy】について

4人のキュートな女の子のバンド"SILENT SIREN"。

そんな4人が奏でる【milk boy】は、2016年にリリースされた曲です。

しかし、この時のメンバーは4人とも女性ではなく、1人男性メンバーが混じっていました。

その男性メンバーが書いた詩となっています。

ロック調のギターから始まる曲ですが、本編はポップなテイストで踊り出したくなってしまうでしょう。

軽快な音楽とはうって変わって激しい恋心を描いた【milk boy】。

歌の中ではどのような恋心が展開されていくのでしょうか。

それでは、歌詞について徹底的にみていきましょう。

【milk boy】の歌詞に迫る

始めのフレーズは

夢に落ちてゆく 満ちてゆくその瞬間に
怖い夢にさらわれないよう手を伸ばす

出典: milk boy/作詞:すぅ 作曲:クボナオキ

これから始まる出来事というのは夢のような物語なのかもしれません。

しかし、幸せな出来事のすぐそばにそれを邪魔する何かがあることがわかります。

このフレーズが意味するものは、恋と現実のはざまにいる主人公の葛藤

愛する彼の元にたどりつけそうなのに、まだたどりつけないともがいています。

また、主人公自身が恋に溺れてしまうことを恐れているようにも感じますね。

恋に夢中になりたいけど、飛び込むのは怖い気持ちもある。

そして、夢の中では恋に満ち足りているのでしょう。

この幸せな恋愛が壊れてほしくないと必死になっている様子がうかがえます。

一体何を恐れているのでしょう。

恋とは本来甘酸っぱくて幸せなはずですね。

現実世界では主人公の恋がうまくいっていないと考えられます。

どのくらい彼が好き?

もう離さないでよ
もうひとりにしないでよ

出典: milk boy/作詞:すぅ 作曲:クボナオキ

このフレーズからかなり彼(彼女)のことが好きなことがわかりますね。

今は、好きな相手とは同じ気持ちではないことがわかります。

きっと主人公だけが相手に気持ちがあるのでしょう。

付き合っているのですが、相手は冷たいのかもしれません。

しかし、この恋は相手から仕掛けられたものです。

始めは、相手の方の気持ちが大きく、主人公も徐々に好意を抱いていったのでしょう。

そしてお互いに惹かれあっていきました。

しかし、今は、相手は違うほうを向いているのでしょう。

「あんなに好きだっていってたのに、なんでそっけないの?」そんな叫びが伝わってくるようなフレーズです。

主人公の寂しい気持ちが痛いほど伝わってきますね。

恋におぼれる

要は恋に落ちた
罪な君から 逃げれないよ

出典: milk boy/作詞:すぅ 作曲:クボナオキ

ここでいう"罪"とは何のことでしょうか。

ここまで惚れさせた君(相手)に対していっている言葉なのでしょう。

主人公に振り向いてもらうため、熱心にアプローチをしていたことを罪だといっています。

きっと優しい言葉や甘い言葉をつぶやいていたのでしょう。

また、主人公に好かれようと相手は必死だったのです。

恋をしたら、好きな人に振り向いてもらおうと思うと必死で頑張るものです。

どんなことを言われても相手の願いを叶えてあげようとするでしょう。

しかし、主人公が振り向いた途端、興味がなくなったのかもしれません。

「釣った魚に餌はやらない」という言葉が当てはまりますね。

一方、主人公は君のことをとても好きになってしまいました。

逆転現象が起こってしまったわけですね。

相手への思いが強すぎて、もうこの恋から逃げられないといっているフレーズです。

耐えられない空気

甘ったるいこのムードに ずぶずぶ はまって抜け出せないよ

出典: milk boy/作詞:すぅ 作曲:クボナオキ

君(彼)は甘い言葉で誘惑するのでしょう。

この恋愛ムードにどっぷり浸かってしまうと他のことは手につきません。

戸惑いを感じながらもどんどん恋に溺れていく自分を情けないと思っています。

しかし、同時にこの空間から抜け出したくないとも思っているわけですね。

「恋は盲目」とはまさにこのこと。

生活の中で恋が主人公にとってかなり大きいことがわかります。

誰でもそうなりがちですが、きっとどこかでバランスを取っているのではないでしょうか。

恋にハマりすぎてしまうと、相手に重いと感じられたりします。

大好きだからこそ重いと感じられないように努力することもあるでしょう。

誰しも折り合いをつけて恋愛と向き合っていることが多いのではないでしょうか。

道連れの愛