歌詞に隠されたもどかしさ
さて、カイワレハンマーの「サマーロード」は、夏の思い出を描くだけの曲なのでしょうか?
ここからが独自解釈ですが、筆者は「サマーロード」という曲に「焦り」を感じました。
まず、主人公は幼い頃の夏を現在と重ね合わせていますね。それは懐かしいからでしょうか。
当然、懐かしさもありますが、むしろ「自分は子供の頃と大して変わっていないな」という自嘲も感じられます。
子供のような純粋さ、無邪気さは大人になっても持っていたいものですが、成長しないわけにはいきません。
「ランドセルからバックパックに」という歌詞も、外見は変わっても中身は大して変わっていないという感情の表れです。
終わることがないように思えた、でもあっという間に過ぎてしまった夏。
それは幼い頃からずっと変わらず、来年も再来年も「最後の夏」が続くのでしょう。
でもそれって、いつになっても夏から抜け出せないようなものではありませんか?
「季節変わりへ続く」と言っているものの、「サマーロード」を歩いても秋に向かうことはできないのです。
もちろん主人公だって、何もせずに来年の夏を待つわけではありません。
「自由研究」とは単なる学校の宿題ではなく、人間として成長するためのテーマであると解釈できます。
「将来の自分に期待をした」とは、いつのことでしょう?子供の頃でしょうか?それとも、今年の夏?
おそらく両方ですね。ずっと「自分はいつか大物になれる」と思い続けているんです。でも、行動しなければ何も変わりません。
それなのに、結局課題を先送りにしてしまい、楽しい思い出を作るために仲間と遊んでしまう…。
「サマーロード」からは、そんな「楽しい夏を永遠に繰り返してしまうもどかしさ」が感じられました。
「サマーロード」のCDはある?
カイワレハンマーの「サマーロード」ですが、もちろんCDも発売されています!
「サマーロード」は、カイワレハンマーの1stシングル「TOP&GO-突破口-」に収録されていますよ。
ただしこの「TOP&GO‐突破口‐」というCD、新品で入手することは困難です。Amazonでも、新品・中古問わず取り扱いがありません。
無責任な言い方になりますが、中古CD店やオークション・フリマアプリで探してみてください。
残念ながらアルバムには収録されていませんが、BEMA(マホト)にリクエストしたら「サマーロード」の再CD化もあるかもしれませんよ!
2018年最新アルバムはこちら!
「サマーロード」のCDは入手困難ですが、カイワレハンマーはCDをリリースし続けています。
2018年2月14日、バレンタインデーにカイワレハンマーがリリースしたのがミニアルバム「Regression」です!
「サマーロード」から数年が経ち、カイワレハンマーの音楽性はどのように変化したのでしょうか?
果たして、繰り返す夏を抜け出して成長することはできたのでしょうか。
その答えをぜひ、「Regression」で確かめてください。
YouTubeで観られる「サマーロード」MV
ところで、このMVをご覧になって何か気付きませんか?
カイワレハンマーはBEMA(ワタナベマホト)とimigaのユニットです。でもMVに出演しているのは2人だけではありませんね。
実は、「サマーロード」のMVには同じくYouTuberのはじめしゃちょー&もるさんが出演しているんです!
MVが撮影されたのは2013年の夏ですから、現在のように注目される以前の貴重な映像ですね。
ロードムービー風のMV
「サマーロード」のMVは、若者たちが旅をする「ロードムービー」のような雰囲気を感じさせます。
カイワレハンマーの2人とはじめしゃちょー達YouTuberが、楽しい夏の日を過ごす映像は必見ですよ!
しかし筆者は、「楽しいけれど、このままではいけない」という焦りも感じてしまいます。
ですが、5年経ってYouTuberとしてもミュージシャンとしても成功を収めたカイワレハンマーですから、そんな心配は無用かもしれませんね。
まとめ
「サマーロード」は、YouTuberとしても活動する2人のユニット・カイワレハンマーが手がけた楽曲です。
何気ない夏の日を描いた曲ですが、楽しさとは裏腹に、成長できない自分に対する焦りも感じられました。
残念ながらCDは現在入手困難となっていますが、MVはYouTubeで簡単に視聴可能です。
「サマーロード」のMVには、カイワレハンマーに加えてYouTuberのはじめしゃちょーも出演しています!
カイワレハンマーの夏の思い出を、ぜひ音楽と映像で感じてください。
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