リリース情報
ズーカラデルの1stフルアルバムに収録
【イエス】はズーカラデル発となるフルアルバムに収録されています。
リリースされたのは2019年7月10日のこと。
アルバムのタイトルは「ズーカラデル」です。
自分たちのバンド名をアルバムのタイトルにするとは潔いですね。
これまでシングルやミニアルバムを出し続けてきた彼ら。
初のフルアルバムということで、1つの節目を迎えたようです。
バンド名をアルバムタイトルにしたのも、彼らの決意の表れでしょう。
1つはバンド活動のこれまでの集大成。
そして2つめはこれを起点に進んでいくという決意です。
そんな彼らの中で大きい存在である当アルバムの2曲目に【イエス】は収録。
アルバムの流れに勢いをつけ、より盛り立てる存在の楽曲です。
歌詞を見ても、ズーカラデル自身の決意などが感じられます。
【イエス】は自分たちを一層鼓舞するための曲ともとれるのです。
4分半のMVも必見
![](https://img.youtube.com/vi/hqko0yGdMi0/0.jpg)
現在、YouTubeでは【イエス】のMVが公開されています。
時間は4分35秒。
ズーカラデルの楽曲の中では比較的長い方だといえます。
MVのディレクターを手掛けたのは加藤マニ。
モノトーンで表現される世界観が特徴的です。
出演するのは2人の男女。
まるでおとぎ話のような調子でMVは進んでいきます。
映画のようにたびたび出てくる字幕も見どころ。
同曲の表す世界観をより深く味わわせてくれます。
純粋な気持ちを持ちながら、それと葛藤する日々。
そんな毎日を描いたボーカルの吉田らしいMVといえます。
対照的な2人
冴えない主人公
飛べないんだ僕は
羽根がないからね
生まれた時から
ずっと前からわかっていたから
悲しくはないけど
出典: イエス/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
【イエス】の主人公は男性のようです。
一人称が「僕」であることから、そう読み取れます。
そして歌詞は出だしから少々ネガティブ。
自分の無力さを悟っているかのような発言です。
しかし人間誰でも飛べないのは当たり前のこと。
当然、主人公もそこに悲しさは今更覚えないようです。
ただそこにわずかな劣等感があるのは確かでしょう。
主人公は自分より「すごい」誰かを目の前にしているのです。
まるで翼を持っていて、今にも飛べそうなくらいの相手を。
つまりこの歌詞は主人公の「憧れ」から来るものと考えられます。
ではその憧れの相手とは一体誰なのでしょうか。
魔法使いの君
君は魔法使いで
くすんだ街を
たまに照らす
すぐに見えなくなるから
あまり意味はないけど
出典: イエス/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展
主人公は憧れの対象について語ります。
主人公いわく、その人は「魔法使い」なのだとか。
現実的に考えて、この表現は比喩的なものでしょう。
そして次の「街を照らす」という言葉。
これは人の心をパッと明るくするような存在を意味していると考えられます。
くすぶっている心を少し明るくしてくれる、そんな存在です。
MVでは魔法使いにあたる女性が月を明るく照らす描写があります。
明るく光る月を見て、どこか気持ちが慰められることはよくあることです。
しかし月はいつも明るく街を照らしているわけではありません。
時に雲の合間に隠れ、見えない時もしばしば。
いつ出てくるのかはまさに気まぐれです。
そんな月のような存在を、主人公は知っているのでしょう。
主人公はその相手に対する憧れや、強い想いがあるようです。
「光」の意味
「光」と「魔法」の関係性
最期の魔法は不発に終わるだろう
誰にも気づかれないままで霞んでゆく
確かにある光
出典: イエス/作詞:吉田崇展 作曲:吉田崇展