憧れが 出逢いに変わった日
夢と夢が 繋がった
怯えながら うつむき歩いた日
振り向けば 君がいた
出典: もう君だけを離したりはしない /作詞:上木彩矢 作曲:川本宗孝
ここからは過去に戻り、主人公が君と出逢ったときのことを思い出すシーンになります。
1行目の歌詞から、君という存在が主人公にとって憧れであり、夢であったことがわかります。
そして日々自分の感情を押し殺しうつむいていた自分の前に突如現れ、大きな存在となっていくのです。
夜明けを待ち望み希望に溢れる日々へ
夜が明けるよ 朝は嫌いだったのに
君に触れ心は不思議な 気持ちになってゆく 星屑に
出典: もう君だけを離したりはしない /作詞:上木彩矢 作曲:川本宗孝
君との出会いから主人公が変わっていく過程が表現されています。
日の光がさす朝が嫌いだったのに、夜が明けるのを心待ちにするようになります。
明日はどんなことをしよう?明日も頑張ろうという希望が現れたのではないでしょうか。
また、君がいなくなった今でも、朝ではなく夜に孤独を見出す主人公。
よって、明日への希望は少しは残っており、大切な心の変化は今も変わっていないことがわかります。
悲しみから抜け出そう
悲しい過去は昨日まで
もう君だけを離したりはしない
悲しみはYesterday
出典: もう君だけを離したりはしない /作詞:上木彩矢 作曲:川本宗孝
後半のサビで唯一歌詞が変わる箇所です。
「涙」を、最後は「悲しみ」と表現。
悲観的な気持ちは昨日(yesterday)、過去へ置いていこうという強い意志が感じられます。
ここで上木彩矢の歌声も更に力強く激しくなり、より心を揺さぶられます。
流れ星に願ったことを最後にもう一度
月夜に震えて咲いた花
つないだ手を離さないで
出典: もう君だけを離したりはしない /作詞:上木彩矢 作曲:川本宗孝
この言葉は、流れ星に主人公が願った言葉とリンクするところがあります。
自分が歩みを止めてしまったとき(辛いとき)は、抱きしめてほしいという祈り。
そんな主人公の心境を、違う言葉で表現したものとは。
おそらく1行目で月夜に守られそっと咲いた花=主人公の心と受け取ることができるのではないでしょうか。
最後に、こんな心境にまた自分が置かれたときは、差し伸べた手を離さないで、見ていてほしいという願い。
強さとしての決意だけでなく、また落ち込んだときはよろしくねという前向きな甘えの言葉に感じられます。
そう捉えると、主人公の決意と希望が感じられ、自分自身にも力がみなぎっていくような気がしてきます。
君は恋人?どんな存在なのか?
一見歌詞を見ると「君」は主人公にとって大切な恋人という印象を持つ当楽曲。
しかし、music freak magazineのインタビューで分かるように、上木彩矢は特に「恋愛」という括りにまとめてはいません。
自分にとって大切な、今は亡き存在。
そんな人を胸に、この歌詞に触れると、より自分自身にとって心に響く楽曲になるのではないでしょうか。
以下のリンクからインタビュー内容もご覧いただけます。