久し振りに会った友人や知人と、どこかぎこちない会話や雰囲気になったことはありませんか?

物理的な距離は、精神的な距離をも離してしまうことがあるからです。

しかし時に、それこそ数年振りに会った相手であっても当時と同じように接することができることも…。

そんな相手こそ「心の友」と断言することができるでしょう。

物理的な距離が離れていても、相手を想う気遣いや尊敬、感謝の気持ちがあるからこそ成せることです。

たとえ環境が変わったとしても、二人の距離が離れることなんてありません。

が二人を繋いでくれています。

感謝

会いたくなったら 飛んでゆくから…
つまづいたら また話そう くだらないグチでも
たくさんの言葉 大切な言葉
いつもならば言えないけど 今だけは…ありがとう

出典: Eternal.../作詞:ATSUSHI 作曲:Hiroo Yamaguchi

本作の主人公はふと、親友を思い出すようなきっかけがあったのでしょうか。

それは目まぐるしい環境の変化が原因かもしれません。

人間関係や生活場所、精神状態が変わると、不変のものを心の柱にしたくなる気持ちが出てきます。

いつも変わらないものといえば…。

そう考えたときに親友の姿が思い浮かんだのかもしれませんね。

これは頼ってくれた親友にとっても、もちろん頼ることができる相手がいる主人公にとっても幸せなことです。

親友の存在に、いつまでも変わらない友情に、心からの感謝を。

これこそが、本作のメインテーマでしょう。

オンとオフの切り替え

新しい生活にまだなれなくて
怒られたりしながら がまん強くなった

出典: Eternal.../作詞:ATSUSHI 作曲:Hiroo Yamaguchi

親友との間であれば、互いにそこまで遠慮をするわけでもなく、ある程度は思うがままの言動をとれました。

しかし社会人になってお金をいただく立場になると、そう簡単にはいきません。

気配りを怠ったり、未熟なことをしたりすると叱りを受けます。

限られた範囲の中で自由を模索し、自らを表現する

楽しみを精一杯味わうために、忍耐や我慢を覚えて大人になっていく自分がいます。

これは機械にたとえてみると「スイッチ・オン」モード。

どこか自分を偽っているようにも捉えることができますね。

「スイッチ・オフ」モードになって、早く親友と話をしたいという願望が聞こえてきそうではありませんか?

見ている人は、ちゃんと見てくれている

涙さえ見せないと そっとつぶやいて
強がっていた 僕のことを ずっと見ててくれた

出典: Eternal.../作詞:ATSUSHI 作曲:Hiroo Yamaguchi

真の友達は、本当に自分が困っているときに、すべて分かっているかのようなタイミングで現れます

ふつうの人では気づかない、自分自身の些細な変化や救難信号

五感やそれを超越したアンテナで親友はそれらを感知し、声をかけてくれます。

この一言は、声をかけられた側からすればどれだけ心強いことでしょうか。

どんな状況でも、見ている人は、ちゃんと見てくれている

この事実を胸に、新しい一歩を踏み出すことができます。

本当に「友」という存在は偉大ですね。

どうやって「ありがとう」を伝えているのだろう?

ところで、この歌詞にある「感謝の気持ち」は、どのようにして親友に伝えたのでしょうか。

考察してみましょう。

直接言うのは「照れる」から、間接的に伝えた?

雨がふっても 風がふいても
ケンカしても一緒だった 輝いた あの頃
たくさんの言葉 ありふれた言葉
てれくさくて 言えなかった この言葉…ありがとう

出典: Eternal.../作詞:ATSUSHI 作曲:Hiroo Yamaguchi

これまでの歌詞の内容から、親友と自分とが何らかの原因で遠距離になったということは想像できるでしょう。

直接感謝の気持ちを伝えるのはどこか照れくさい…。

そこで、手紙やメール、電話などで伝えたという可能性が考えられます。

または、そもそもまだ伝えていないということもあり得るのではないでしょうか。

ただ自分だけが閲覧可能な日記に書いているだけであったり、心の中で思うだけであったり。

もしもそうであれば、これ以上もったいないことはありません。

素敵な感情は、ぜひとも相手に届く形で伝えてほしいですね。