何もないこの手で掴めるのが残りあと一つだけなら
それが伸ばされた君の手であってほしいと思う
あまりに綺麗だと恐ろしいから汚れているくらいがちょうどいい
ああ それくらいでいい 僕らの願う未来
出典: Nighthawks/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
”何もないこの手”がサビの主語になっていますが、このように自分に対して蔑んだ言い方をするのは米津玄師さんの歌詞の特徴です。
「LOSER」の”どこにも行けやしないのに”や「ピースサイン」の”それ以上に僕は弱くてさ”なども同類です。
自分なんて…という気持ちがありながらも、最後に掴めるならあなたの手を掴みたい。望んている願いを叶えたいと思っているのです。
そんな自分にも合うように、出来るなら少し汚れているくらいの綺麗過ぎない手であってほしい。出来るならその舞台は満天の星の下が良い。
とてもロマンチックに感じてきますね。「トレモロ」にも「天体観測」にも負けない美しいラブソングだと思います。
終わりに
”星”が持つ美しさ
米津玄師さんの「Nighthawks」を紹介させて頂きました。
この曲を聴いて”星”という言葉が持つ強さを感じることが出来ました。
”星”というフレーズが入った曲は数えきれないほどありますが、情景を表すのにも、叙情を表すのにも適したワードです。
1度しか使われていないのにとても強烈なインパクトを残す言葉だと、改めて感じました。
米津玄師の技量
もう1点、この曲から米津玄師さんの持つ技量を強く感じました。
誰もが分かっていることだと思いますが、夜、星、君というかなり王道なラブソングです。
「トレモロ」と「天体観測」をテーマに楽曲を作って下さいと頼んでも、ここまでなクオリティを1人で作る音楽家は非常に少ないでしょう。
今後の活躍にも期待しています。
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