Act.34~37でオンエア
ラスト3組目は、Act.34から4回登場のももいろクローバーZです。
『美少女戦士セーラームーンCrystal』第1期・2期共通OP曲「MOON PRIDE」も担当していました。
これがとても好評だったことから、3期でも起用されたようですね。
CDジャケットは渋い地の色にタキシード仮面!
カップリングのアニメED曲は、そのタキシード仮面が歌う「永遠だけが二人を架ける」です。
ももクロバージョンMV
そのパフォーマンスのみならず、歌唱力でも評価が高いももクロ。
メンバーが交代で歌う分、それぞれのパートにニュアンスが生まれていますね。
複数のセーラー戦士による物語だという点を考えても、ももクロはどんぴしゃです!
3期連続起用となるのも当然といえるでしょう。
壮大な宇宙とときめく心が美しく絡み合う歌詞を堪能!
では「ニュームーンに恋して」の歌詞を『セーラームーン』の世界を想像しつつ追っていきましょう。
新月の夜に何かが起こる!
恋せよ乙女 花の命は儚く美しい
なりたいものに なれる魔法かけてあげる
揺れるそのまなざし 微熱がみせる幻は
悲しいほどに 完璧な世界
笑えないよ
出典: ニュームーンに恋して/作詞:ティカ・α 作曲:ティカ・α
なりたいものになれる魔法に憧れたのは、大抵は幼い頃の話でしょう。
女の子が主人公のアニメですから、こういう言葉もさらっと出てくるのかな?
と思いきや、どうも「微熱がみせる幻」がもたらす世界の話のようです。
悪と戦うセーラー戦士にとっても、完璧な世界は遠いもののよう。
※今夜何かが起きる 予感が扉を叩く
月明かりが消えて パレードのはじまりはニュームーン
出典: ニュームーンに恋して/作詞:ティカ・α 作曲:ティカ・α
そんな中、何かの予感が心の扉を叩きます。
先程までの気分は決して明るいものではなかったはずですが、更に月明かりのない夜が来るみたい。
ニュームーン=新月。
地球から見ると月と太陽が重なり合うため、月の姿が影でしか見えなくなる状態を指します。
月と太陽が最も接近するので、月が太陽のパワーを最大限に受けるのだそうです。
そのため、願い事をするには絶好のチャンスともいわれています。
また、この日を境に徐々に月が見えてくるので「始まりの日」という意味合いもあります。
この歌詞でいう「パレード」とはいったい何のことでしょう?
読み進めていくうちに、その謎は解けるでしょうか?
キラキラめくるめく流星群
ときめき満ちていく
きみの引力に気づいてしまった
出典: ニュームーンに恋して/作詞:ティカ・α 作曲:ティカ・α
太陽と月のまわりを、流星群が煌めきながら流れていきます。
ニュームーンのパワーで、ときめきが心に満ちていきます。
月が最大限に太陽に近づき、その引力をしっかり体で感じたようですね。
ここでいう「月」はもちろん、月野うさぎ=セーラームーンその人です。
では、太陽は誰?
月野うさぎの恋人は地場衛=タキシード仮面なので、彼のことと考えるのが自然かも。
現実と扉の向こうの狭間で
求めよどんな時も 祈りは正しく美しく
間違うことに 慣れる方が楽になれる
突きつけられた切っ先 視覚野が見せる現実は
悔しいほどに 明白な世界
笑えちゃうよ
出典: ニュームーンに恋して/作詞:ティカ・α 作曲:ティカ・α
この部分は、現実世界に生きる私たちにも参考になるような歌詞かもしれません。
間違うことに慣れてしまうのは、気分的にはとても楽だけれど危険なことです。
「あ~間違っちゃった~♪ 修正すればいいや~♪」
結果だけでいえば、それで済む話かもしれません。
でも、その繰り返しでは成長できませんよね。
目の前に突きつけられた、刀の切っ先に例えられた「現実」。
そこから目をそらさずにいるのは、とても辛く厳しいものです。
セーラー戦士たちは人類の未来を背負っているのですから、私たち以上にシビア!