”セーラ☆ムン太郎”とは?
なぜ話題になった?
「セーラ☆ムン太郎」は、マハラージャンさんのメジャーデビュー楽曲です。
2021年の6月、YouTubeのTHE FIRST TAKEにアップされるやいなや話題に。
ターバンにスーツという奇妙な格好と、その姿からは想像もつかない美声と中毒性があるメロディ。
「セーラ☆ムン太郎」という、アーティスト名のようなタイトル。
さらにはベース担当がハマ・オカモトさんであることなども相まって、一気に話題になりました。
その話題性の高さを証明するかのように、動画の再生回数は7/11時点で200万回を超えています。
MVの意味は?女性の正体は?
THE FIRST TAKEで話題になった「セーラ☆ムン太郎」ですが、公式のMVもかなりぶっ飛んでいます。
先述の通りの特徴的な出で立ちにも関わらず、本人はMVに出演していません。
その代わりに、MVのストーリーの主人公として若い女性が登場します。
MVは”怪人や強盗に捉えられた女性が、実はムキムキだけどナイショ”…という、これまた奇妙な演出。
この女性はフィジーク(ボディメイク競技の一種)選手の”みさみさ”こと櫻井美沙季さん。
愛らしい表情とムキムキな肉体美のギャップにCGを疑った人も多いのではないでしょうか。
もちろん合成ではなく、正真正銘彼女が鍛え上げたボディ。
ジャケット写真の女性も彼女です。
歌詞になぞらえてMVを考察すると、「人の本質は一目見ただけでは分からない」と解釈できます。
可愛らしい女性でも、服を脱げば怪人にも強盗にも負けない屈強なボディかもしれない。
ヒーローだとされている人が実は単なる”見せかけ”で、本当のヒーローは普段目立たない人かもしれない。
強盗を自力で倒せそうな主人公が大人しくしているのも、”日常に溶け込んだヒーロー”のメタファーを感じます。
セーラ☆ムン太郎って、誰なの?
セーラ☆ムン太郎の元ネタはおそらくセーラームーン。
「月」「プリズム」というワードもセーラームーンで登場するものです。
セーラームーンといえば普通の中学生だった少女がある日突然”セーラー戦士”になり地球の平和を守るお話。
とはいえセーラー戦士達は戦闘時のみ変身し、普段は勉強に遊びに恋愛にと”普通”の生活を送っています。
そんなセーラームーンのように、普段は一般人として生活しつつも”いざ”というときにミラクルを起こす。
どこにでもいるが、あまり目立つことのないヒーローやヒロイン。
それが「セーラ☆ムン太郎」の正体であると考察しました。
”太郎”の部分は、「あくまで普通の人間である」という意味も含まれているのではないかと思います。
ここからは、セーラ☆ムン太郎のより詳細な生態や歌詞の意味を考察していきます!
”本物のヒーロー”について考察!
見せかけのヒーローとは?
見せかけのヒーローは
すぐわかる
出典: セーラ☆ムン太郎/作詞:モエチュウ 作曲:モエチュウ
”見せかけ”のヒーローは自己アピールが上手だったり自分を素晴らしいと認識させるのが得意な人です。
見方を変えれば、実態の伴わないヒーローであるということ。
たとえば容姿の良さだけで人気がある人やコネで良い地位を得た人などのことでしょう。
彼らは影響力があるというだけで、人を救える力を持つような”本物”のヒーローではありません。
そしてそんな”見せかけ”のヒーローは、発言の薄っぺらさや行動の軽薄さですぐにバレてしまいます。
本物のヒーローとは?
本物はいつでも
笑われてる
出典: セーラ☆ムン太郎/作詞:モエチュウ 作曲:モエチュウ
周囲と違った行動をする人は、周囲から笑われバカにされてしまうものです。
逆に周囲と同じような生活をしていても、「平凡だ」と笑われることもあります。
しかし本当のヒーローというのは、それでも自分の信念を曲げずに行動し続けるのです。
たとえばボランティア活動は「偽善」だとバカにされることもあります。
しかし見返りも求めず自分の時間を他人のために使える人こそ、本物のヒーローといえるのではないでしょうか。
このように、自分の正義や信念のために大なり小なり戦う人こそ”本物”のヒーローなのだと解釈しました。
『いつか』とは何を指す?
アニメや映画で描けない
地道で起伏のない日々
それでも『いつか』に備えている
出典: セーラ☆ムン太郎/作詞:モエチュウ 作曲:モエチュウ