沢山の迷いを経験しても、想いをそのままに走り続けてきた主人公。

そしてそれは主人公だけでなく、「君」にとっても同じであったことがわかります。

向かい風が吹き荒れ、自分を見失いそうになる中、決して揺らがないただ1つのもの。

それは、大切な君の笑顔でした。

どんなに見返りのない挑戦だったとしても、その笑顔があれば頑張れる……。

そこには、主人公に贈る「無償の愛」が詰め込まれていたのです。

1歩先を歩き、主人公を導くように進んでくれる君。

時に君が躓いたり、道を間違えた時は、主人公が手を引いてあげるのです。

そこにはお互いを必要とし、心から笑い合える関係がありました。

わずかな間に出来ること

与えられた1minutes

見上げるStarlight 心掴んだ
広がる世界に包まれていく
希望がそこにある限り
与えられた1minutes 輝きたい

出典: Starlight/作詞:町屋 作曲:町屋

先ほどよりも晴れやかに歌われる2回目のサビ。

思わず息をのむほど、主人公の目の前に広がる満天の星空……。

例え近くにいなくても、きっと大切なあの人もこの空を眺めていることでしょう。

そう思わせてくれるほどに、この星空は見上げずにはいられないほどの存在感を放っていました。

この空を彩っているのは、小さな点にしか見えない星たちです。

人が夜空を眺めているのは、長くてもせいぜい1分ほどのもの。

その間にどれだけ自分を輝かせることができるのか、賭けてみたい……。

内に秘めてきた自分の可能性を、存分に発揮するときがやってきました。

何十年経っても、星空の輝きは衰えることはありません。

これと同じように、私たちの日々から希望が消えることはないのです。

どこかに希望がある限り、明るい未来を思い描くことを止めてはいけません。

例え小さな希望の火でも、想い次第で明るくも、強くもなるのです。

星にかける願いとは

浮かぶConstellation
光の結晶
君が愛したあの夜空に
同じ空の下で道は
繋がっているよ
星に願いを込めて

出典: Starlight/作詞:町屋 作曲:町屋

「Constellation」は、「星座」という意味を持つ単語です。

ただ漫然と光り輝いているように見える星たちも、見方によっては動物に見えたり、神様に見えたり……。

そうしてできた星座に、人は願いや祈り、占いの意味などを込めてきました。

精一杯輝く星が、隣の星と星座を作り出すように……。

自分もまた、他の誰かと繋がることで何かを生み出せる可能性を持っています。

時に不安になることもあるけれど、道はどこまでも繋がっているもの。

夜空の素晴らしさに気がつかせてくれた君だからこそ、今もどこかで空を見上げているはずです。

たとえ違う場所であろうと、同じ光を見つめている……。

それだけで勇気が湧いてくるような、不思議な気持ちに襲われます。

背負うべき「気持ち」とは

生きる力になっている「気持ち」

誰かの為に在りたいと言うなら
少し違うかもしれないけれど
沢山の気持ちを背負ってただ走れ

出典: Starlight/作詞:町屋 作曲:町屋

自分の力や可能性に気がつき、それを活かすために歩き出した主人公。

出来ることが増えた今、願うのは「誰かの希望になりたい」という素敵な夢でした。

困っている人をひたすらに助け、支えであり続けるといった「聖母」のような存在ではなく……。

ただ下を向いている人に希望を与えられたら、と願うのです。

それはまるで、疑いもせずに決められた道をまっすぐに進んでいた主人公に声をかけた君のよう。

あの日君にしてもらったことを、今度は他の誰かにしてあげたい、という願いが読み取れます。

思い起こせば、これまで自分に力を与えてくれた人は他にもたくさんいたはずです。

そんな人々のあたたかい気持ちを一身に背負い、次へと繋げていきたいと願うのです。

同じ空の下で、君を想う

君がくれたこの気持ちを
君が愛したこの世界で
自分の言葉そのままに
焦りや迷いも乗り越えたい
浮かぶConstellation
光の結晶
君が愛したあの夜空に
同じ空の下で道は
繋がっているよ
星に願う

出典: Starlight/作詞:町屋 作曲:町屋

繰り返されるサビで、主人公の想いはさらに強まっていきます。

君が現れてくれたおかげで、主人公にとっての夜空や世界は鮮やかに見えるようになりました。

もう、導いてくれる手がなくなっても、主人公は前を向き続けることができます。

そんな強さは、実は主人公が元々持っていたもの

「君」はただ背中を押して手を引き、主人公の魅力を引き出してきただけなのです。

そんな君に感謝をしながら、君の未来が輝くように願う主人公。

想い合っている2人は夜空の下で、固く結ばれていました

主人公にとっての「希望」