「暁ノ糸」とは
アルバム「八奏絵巻」収録曲
「暁ノ糸」は、2015年9月2日リリースの2枚目のアルバム「八奏絵巻」の収録曲です。
このアルバムは、オリコン週間チャートで1位を獲得しています。
この記録はバンドとして初の快挙でした。
収録曲には「華火」「戦-ikusa-」「反撃の刃」などが収録されています。
また多くの注目を集めた「千本桜」も「千本桜(八奏絵巻ver.)」として収録されています。
全14曲から構成されていて、「暁ノ糸」は9曲目に収録されています。
「和楽器バンド」というバンドを多くの人たちに知ってもらえていることが、実感出来たアルバムでもあるようです。
「千本桜」は知っているけれど、和楽器バンドの他の曲はあまり知らないという方は、ぜひこのアルバムを手に取っていただきたいと思います!
ベストアルバム「軌跡 BEST COLLECTION+」にも収録
そしてもう一枚、収録アルバムをご紹介します。
それが2017年11月29日リリースのベストアルバム「軌跡 BEST COLLECTION+」です。
初のベストアルバムとなる今作は、これまでの和楽器バンドの”軌跡”を辿った選曲となっています。
全18曲から構成されていて、「暁ノ糸」は7曲目に収録されています。
他には「六兆年と一夜物語」や「起死回生」、「Valkyrie-戦乙女-」などが収録されています。
「和楽器バンド」の魅力がたっぷり詰まったアルバムとなっています!
ぜひチェックしてみて下さいね!
歌詞
それでは「暁ノ糸」の歌詞をご紹介していきましょう。
この曲は、歌詞よりも音楽を聴かせていく和楽器バンドらしい楽曲のためか、歌詞がとても短いです。
ですので、今回は歌詞をすべて掲載させていただきます。
日本語の美しさを堪能しつつ、内容をみていきましょう☆
詩吟「事に感ず」より
花開けば 蝶枝に満つ
出典: 暁ノ糸/作詞:町屋 作曲:町屋
この一節は、ボーカル担当の鈴華ゆう子さんが師範の資格も持っている詩吟から抜粋されたものです。
その詩吟というのが「事に感ず」というものです。
この「事に感ず」は鈴華さんが幼い頃から馴染みのある詩吟でもあるようですよ。
ここの歌詞は、花が開くと蝶たちはその木に群がり集まってくるという意味になります。
「事に感ず」では続きがあり、詩吟全体としては「世の中の人情や軽々しい行動などを風刺した詩」です。
アーティスト活動も似たものだという皮肉も込められているように感じます。
人気がある時にはたくさんの人たちが周囲にいますが、人気の低迷と共に次第に人が去っていく。
そしてこの詩吟の冒頭だけを歌詞に込めた思いは、今の自分たちの状況なのかもしれません。
今はまだたくさんのファンがいるけれど、どこまで付いてきてくれるのか、そんな不安や葛藤が表現されている一節です。
たくさんの君に届く様に願いを込めて・・・
我等謳う空の彼方へ
遥か流る雲の向こうへ
海を越えて虹を渡って
君に届く様に
出典: 暁ノ糸/作詞:町屋 作曲:町屋
ここの歌詞を簡単に解釈してみましょう。
和楽器バンドの曲が、日本だけでなく世界に届くように歌い続けるということがわかります。
たくさんの人々に「和楽器バンド」という存在を知ってもらいたいという願いが込められている歌詞ですね。
そしてそのことを美しい日本語で表現しているのは、やはりこのバンドならではではないでしょうか。
ボーカル、演奏、衣装、すべてに”日本”という国の、古き良き伝統が表現されている和楽器バンド。
いつか日本を代表するアーティストとして世界に大きく羽ばたいていってもらいたいと、筆者も願っています!
たどり着く未来でも笑顔でいられる様に
堰を切って溢れる想い
いつか醒める夢の居場所で
笑い合っていられる様に
重ね紡いでゆく
出典: 暁ノ糸/作詞:町屋 作曲:町屋