和楽器バンドが『蜉蝣』で命を歌う!
今回ご紹介する『蜉蝣』は、和楽器バンド3rdシングル「細雪」に収録されています。
2018年11月14日に4曲収録という形でリリースされました。
そのうちの『蜉蝣』と『義風乱舞』はパチンコ・パチスロメーカーのニューギン発「義風堂々!!」とタイアップ!
大人気機種「花の慶次」シリーズの兄弟となる「義風堂々!!」を華麗な音楽で演出します。
「義風堂々!!」の世界観
「義風堂々!!」はニューギンの機種になっている「花の慶次」のスピンオフのような位置づけで出版されました。
「花の慶次」はその名の通り、前田慶次を主人公として戦国の世が描かれています。
対して「義風堂々!!」は、前田慶次の大親友であった直江兼続をメインに据えた作品です。
上杉家に仕えた直江兼続と、出奔して上杉家に仕えることになった前田慶次。
生い立ちも性格も全く違う二人ですが、最終的には莫逆(ばくぎゃく)の友となります。
晩年は戦から離れ、米沢の田地開発や水道の普及に勤しんだそうです。
戦国時代を背景とした作品に和楽器バンドの音色、これ以上ない組み合わせですね!
『蜉蝣』をピックアップ!
疾走感溢れるナンバー『蜉蝣』には、戦国の世とは切り離せない「命」のやり取りが描かれています。
限りある命の燃やし方は人それぞれ。
『蜉蝣』ではどんな生き方が歌われているのでしょうか。
『蜉蝣』の歌詞の世界を紐解きます!
幸せな景色を取り戻すために
自分の命を犠牲にして誰かを守ること。
美談として語られることが多いものの、生きていれば更に多くの人を救えたのではないでしょうか。
戦いを渇望する
渦巻く群衆の土煙の中
ただひたすら刃を振るった
求めた理想を追い掛け走った
躍動する胸、高鳴るままに
出典: 蜉蝣/作詞:町屋 作曲:町屋
数千の軍勢同士のぶつかり合いでは、敵と味方の見分けがつかないほどの混戦となります。
人が増えれば砂が舞い上がり、視界を遮り、更に混迷を極めるのでしょう。
だからといって、刀を振るうごとに相手の顔を確認していれば自身が命を落としてしまいます。
戦国時代の武士たちはただ生き残りたいから刀を振るっていたわけではありません。
心に抱いている希望を叶えるため、死ぬわけにはいかなかったのです。
勝利するたびに一歩ずつ理想に近づいているように感じ、次なる戦を心待ちにする武士もいたのではないでしょうか。
勝利する確証はありませんが、負けると思っていては勝てません。
常に勝ちだけを想像し、大将を天下の頂上に押し上げることだけを考えているのです。
命の炎が照らしてくれる
いつか見た懐かしき景色
想いを馳せては蘇る
大切な誰かの為に今
命を燃やして薙ぎ払え
出典: 蜉蝣/作詞:町屋 作曲:町屋
戦国の世に生まれた直江兼続は、物心ついたときから戦乱の中にいました。
もちろん幼い頃から戦っていたわけではありませんが、自分もそこに行く運命なのだと悟ったことでしょう。
幼い頃に見た小さな世界はとても平和で、その光景を時折思い出すようです。
その中には自分を愛してくれた家族の顔があります。
支えてくれた民衆の顔もあるのでしょうか。
ふと思い出したのに、舞い上がった砂に邪魔をされて霞んでしまいます。
平和だった思い出や、そこにいた人々を守るために自分を犠牲にして戦っている様子が見て取れます。
「命を燃やして」とありますが、この炎によって目の前が明るくなるはずです。
はっきりと見えるようになった敵に斬りかかり、平和な景色に少しでも近づこうとしているのでしょう。