名曲「心做し」の圧巻のライブ映像
広い会場ならではの残響や、やり直しの効かないライブだからこその息遣い。
冒頭の絞り出したような歌声からすでに心を鷲掴みにされます。
そしてサビの声を張り上げた渾身の叫びはまさに全身全霊を感じさせるもの。
楽器隊の演奏も緊張感溢れるもので、majikoの歌声を力強く後押ししていますね。
感情に訴える1曲
2017年12月に渋谷WWW Xで行われたmajikoのワンマンライブ「Decembre」。
この映像はそのときの様子を収めたものです。
この映像に関しては言葉で説明するよりも、まず聴いて体感していただきたいと思いました。
意味をわかっていなくても、初めて聴いた人でも感情にダイレクトに訴える1曲だと思ったからです。
それは映像からも理解いただけたでしょう。
タイトルの読み方が気になっていた方もおられるのではないでしょうか。
これは「こころなし」と読みます。
簡単に言えば「思い込み」のような意味ですね。
後ほど紹介する歌詞の項でリンクしてくる部分もあるのではないでしょうか。
映像も見ていただいたところで、この「心做し」という曲を順を追って紐解いていきましょう。
ミニアルバム「AUBE」の限定盤同梱のDVDに収録
2018年3月7日にリリースされたmajikoの2ndミニアルバム「AUBE」。
アルバムの限定盤には「心做し」も含むライブDVDが同梱されています。
内容は全11曲。先ほどの映像と同日の公演を収めたダイジェストです。
「心做し」のライブ映像を見ると、他の曲でのパフォーマンスも気になってくるところですね!
アルバムタイトルにも通ずる1曲
「AUBE」はフランス語で「夜明け」を意味したタイトル。
「心做し」は心の闇を感じさせる楽曲になっていますが、最後には光が差し込むような描写があります。
本編には収録されていませんが、アルバムのコンセプトに通ずる1曲だと言えるでしょう。
レコーディングバージョンも
実は「心做し」が最初に収録されたのは2015年4月1日、1stアルバム「Contrast」にて。
まだmajikoがローマ字表記に改名する前の「まじ娘」を名乗っていた頃ですね。
アルバムがリリースされる際に、レコーディング風景を収めた映像も公開されています。
これも当時ファンの間で話題を集め、今となっては300万再生を越えるもの。
レコーディングとライブの違い、年月が経ってどう変わったのかなど、是非聴き比べてみてください!
こちらはライブよりも聴きやすくまとめられた印象ですね。
ライブの空気感を重視するか、聴きやすさを重視するか好みが分かれるところ。
でもどちらも感情に訴えかけてくる表現力は健在です。
楽器を演奏する人などは、こちらの方が演奏内容を分析しやすいかもしれませんね。
数多くの映像が公開されているこの曲。
majikoにとって思い入れのある1曲なのではないでしょうか。
楽曲提供は人気ボカロP
majikoは自身も作詞作曲はするものの、多くのコンポーザーから楽曲提供を受けています。
その比率を考えると彼女は自分で作るよりも、人の曲を歌うことの方が性に合っているのかもしれませんね。
人の曲に命を吹き込むとでもいいましょうか。
彼女の歌を聴いていただければ伝わるかと思いますが、人の曲も完全に自分のものへと昇華しています。
正真正銘の「歌の人」なのでしょうね。