切ない歌詞です。
永遠にお別れのような悲しい言葉です。
劇場版では、如月が帰ってきたところからはじまります。
テレビアニメ版では、如月は行方が分からなくなっていたのです。
誰か(如月)が「大丈夫、きっと帰るから」と言ったセリフを想起させます。
感傷的すぎる! じわーっと泣けてきます。
夜戦を繰り返す艦娘たち、「朝焼け空」を一緒に見ていたのを思い出しているのでしょうか。
史実としての睦月型駆逐艦、如月は、第2次世界大戦のはじめ、1941年に沈没してしまったのです。
「カエリタイ カエシテ」と海の底から聞こえてきそうです。
嵐の日の夜
僕らは旅立つ
重い荷物持ち
隊列を組んで
まだ進まなきゃ だけど
雨が強くて帰れない
痛みが眩しい
覚えていて ここに居たこと
僕の朝 君の夢
沈み朽ちても
必ず還るから
願い 祈り 抱きしめて
忘れないで 駆け抜けた風
落ちる海 爆ぜる空
零れ消えても
いつか 巡り出逢う
繋ぐ君への 帰投
出典: 帰還/作詞:minatoku 作曲:WEST GROUND、Hige Driver
「痛みが」「眩しい」って擬人化した戦艦が客観的に思われるような表現です。
痛んでいるのが、目がくらむほどなのですから。
如月が深海棲艦になりつつあるときには、痛みをともなっているシーンなどは痛々しくて目がくらんでしまうほどです。
「沈み朽ちても」は、撃沈、轟沈になっても「必ず還る」「帰投(戦艦が基地に帰り着くこと)」するからと、これは如月の想いなのでしょうか。
桜の季節みたいな
君の横顔 見惚れてた
ひだまりの その笑顔
忘れない
花びら舞う朝
僕らも漕ぎ出す
最後の楯持ち
円陣を組んで
たどりつかなくちゃ だけど
空が低くて 進めない
視界が滲んで
待っててー
出典: 帰還/作詞:minatoku 作曲:WEST GROUND、Hige Driver
これは、「桜の季節」「花びら舞う朝」、史実、戦艦大和が撃沈し最期を遂げた、坊ノ岬沖海戦をどうしても想起してしまいます。
「空が低くて」は、元来は、気象のことを指すものですが、ここでは、おそらく、ものすごい数の攻撃機の来襲、砲弾といった風景なのかもしれません。
「待ってて」それは、誰の声なのでしょう…。
如月でもあり、睦月でもあり、吹雪かもしれないようにも思えます。
見上げていた月
飛沫上げる波も
雪も雨も
みんな懐かしい
静かに深く 降り積もる時
君の夜 僕の跡
消していっても
ここに還るから
僕は 君を 抱きしめる
忘れないよ追いかけた雲
堕ちる海 爆ぜる空
遠く霞んで
いつの日か 共に歩む
繋ぐ君こそ 希望
出典: 帰還/作詞:minatoku 作曲:WEST GROUND、Hige Driver
「僕は君を抱きしめる」といったシーンが、劇中にありました。
睦月が走っていった先には、如月が待っていました。
帰還した如月と睦月が会えたのは、夢の中だったのでしょうか。
吹雪が、もうひとりの吹雪を抱きしめます。
深海棲艦とは、沈んでしまった艦娘の怨念のようなものといっていいのでしょうか。
吹雪が指し示す「希望」。
まとめ
ここでは「劇場版 艦これ」の主題歌「帰還」を中心にご紹介しました。
歌詞がストーリーと世界観に合致していて、MVを見ただけでも、悲しい運命の艦娘たちを思うと、うるっときてしまいそうです。
とってもいい曲ですし、細くて強い迫力のある西沢幸奏さんのボーカルは聴き応えがあります。
また、西沢幸奏さんの新曲は、テレビアニメ「ラーメン大好き小泉さん」のエンディングテーマ曲「LOVE MEN HOLIC」です。
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