トナリアウ/THE ORAL CIGARETTESの歌詞は〇〇がテーマ？「サクラダリセット」ED！

自分の記憶を「出会い」から再生すると、最終的には「あなた」の「最期」でその記憶は終わりを迎えます。

しかし、いつもその「最期」の記憶には「気付かないふり」をして、また「出会い」から再生していたのです。

「あなた」を失ったことを認めたくない気持ちが溢れていて、切ないですね。

記憶の中で時間を遡るたび、「出会い」という「新しい始まり」の度「私」は「あなたに恋」をするのでした。

「あなた」の「最期」がやってくる度「笑顔」を失っても、記憶の中でいつも「あなた」と出会い、恋に落ちるのです。

「あなた」がいない現実よりは「偽物」でも「あなた」がいた方がいい。

自分の記憶の中に取り込まれて行く様子がわかりますね。

現実よりも自分の「記憶」の中の世界に浸っている「私」に救いがたとえなかったとしても、「あなた」といるために何度でも時間を遡るのです。

そして、「私」の「記憶」を辿れば、「あなた」の「最期」があり、二人は切り離されてしまいますが、「あなた」の記憶は「私」と愛し合ったまま途切れており、別れは「ずっと」存在しないのです。

ならば記憶の中でもいいからずっとそばにいたい。

この部分の歌詞にはそんな思いを込めたのではないでしょうか。

「あなたの幸せ」が存在していたことが刻まれている記憶を悲しみごと持って、「私」が守り続ける限りは、あなたが生きていた証も残り続けるのです。

そして、「私」の人生も「あなた」と同じように「最期」の瞬間にたどり着いても、「あなた」を思い続けて死んで行くことで、「私」と「あなた」の愛を永遠のものとなるのです。

悲しみごと「あなた」との記憶を守り、生き続けることが「私」の決意であり「生きる意味」ということですね。

悲しみから立ち直り生きていくことができないなら、悲しみと隣り合って生きていく。

THE ORAL CIGARETTESの「トナリアウ」には、そんな人間の姿が描かれていました。

ぜひMVも合わせてその世界観に浸ってみてください。