僕のイニシャルついた シャツに着換え
何故 走りだすの
出典: 君は1000%/作詞:有川正沙子 作曲:和泉常寛
僕に笑顔を見せながら、キャリーバッグから取り出したのはラフなTシャツ。
そのTシャツにある『イニシャル』を見た時、僕の胸でキュンという音がしました。
わざわざ僕のために用意したの?僕への思いは本当なの?
夏の海で会う約束はしていたけれど、君の本音が分からなくて不安だった僕。
僕の目の前で僕のために持ってきたTシャツを着た君は、突然僕の視界から消えてしまいます。
そのTシャツが表すものは、本当に好きだから?それともちょっと驚かせただけ?
思わせぶりな君に質問をしようと思ったら、君は海に向かって駆け出しました。
夏の恋の行方を知る海に向かって君は走ります。
僕からの答えは君には必要ありません。恋と夏は君が作るから…。
君の本音が気になるけれど…
熱いこころの波打際へと 近づく僕の 誘いかわして
出典: 君は1000%/作詞:有川正沙子 作曲:和泉常寛
君と僕が顔を合わせてからそれほど時間は経過していません。
でも恋は思ったよりも速いスピードで展開をしているようです。
何もかもが待ちきれない2人は気が付けば海にいます。
打ち寄せる波を追いかける君の後ろにいる僕。
無邪気に波と戯れる君は僕の本当の気持ちを知ろうとしません。
本当の気持ちを知ることを恐れて、僕から逃げて行きます。
君が隠しているものが分からない僕。それでも君のために何かをしたくて動く僕の心。
波からも僕からも逃げている君は何を思っているの?
本当は僕ではない誰かが心の中にいるから逃げているの?
途切れることなく打ち寄せる波は何も答えようとはしません。
溢れる魅力は100×10の1000で!!
ストレートに伝えて!
君は1000% 欲しいよ素直な瞳で
君が見た夢なら
If you give me your heart
入江にうかぶ物語
目を閉じた Endless Summer
出典: 君は1000%/作詞:有川正沙子 作曲:和泉常寛
2人一緒に過ごす夏の日々。100では収まらない君の魅力で夏の恋が輝きます。
僕を見る真っ直ぐな視線から伝わる君からの愛を手にしたい。
君が見る夢の中にだって僕は入り込めます。
『君の心を僕にくれるなら…』と願いました。
ラブストーリーを作る海は僕と君の世界。
まぶたを閉じれば広がる僕だけのスクリーン。終わらない夏が映し出されました。
タイトルの「君は1000%」と少し舌足らずで歌うカルロストシキさんの声。
これだけでも心がときめきます。そして得意の英語で君の心の中をそっと探ります。
歌詞は夏の恋に夢中になりたい僕を描写。
海に入って泳ぐというより、目の前の海を眺めながら渚で微笑む2人が歌の中に見えています。
日が沈むと恋が切なくなります…
太陽の下では着換えたTシャツで笑顔を見せていた君。
でも太陽が水平線に沈むころに恋は別の展開を見せ始めました。
広がる不安をどうすればいいの?
君のいない時間に かけた電話 何故か言えない
少し勇気をだして 待ち伏せした
今 渚はトワイライト
出典: 君は1000%/作詞:有川正沙子 作曲:和泉常寛
さっきまでは2人一緒に海にいたのに、今僕は浜辺に独りです。
ちょっと戻るね…などという言葉を残して君は僕の前からいなくなりました。
この時僕の心は2つの思いの間で揺れ動きます。
楽しいことをまた仕掛けてくれる…なんて微かな期待。
もう1つは僕の知らない誰かに会っている?という疑いの心。
究極の2択ですが、今夜泊まるヴィラに戻ったのなら電話に出るはずです。
でも君はヴィラには戻っていません。電話のコールが虚しく響きます。
この時代ですからGPSはありません。
ヴィラにはいない君が今どこにいるのか、不安は膨らむばかり…。
でもTシャツにもあった好きというサインを信じて君を待っていたい僕。
探偵ごっこのように君が戻ってくるのを待ってみるけれど…。
僕の小さな期待を裏切るように太陽は海に飲み込まれていきました。
ロマンチックな空気に変わる暗闇に包まれた海。でも君はここにいません。
独りで出かけた君を待つしかできない僕の心は涙をこらえるのが精一杯です。