失敗をして痛い思いをしてでもいいから手に入れたい夢。

それを主人公は必死に追いかけています。

主人公がその夢を叶えるためには、他の人の協力も必要で、時に周りに迷惑をかけてしまうこともあるのでしょう。

それでも自分が信じた道をひたすら走っていこうとしています。

「他の人に協力してもらわないといけないなら、やめておこうかな…」

「痛い思いをするのは怖い…」

「できれば楽をして幸せになりたい」

そんな考えを持ちながら生きている人も多いこの世の中で、主人公はかなりストイックな生き方をしていますね。

それだけ本気でこの夢を叶えたいと思っているということなのでしょう。

主人公の意志は変わらない

絶対安全安心平衡いつも安定 残念だね全力疾走息切れ
明日の今頃もきっと 夢見てるだけのただのガキで

出典: 絶走/作詞:メガテラ・ゼロ 作曲:メガテラ・ゼロ&ナナホシ管弦楽団

相変わらず主人公に対して「安全」「安心」「安定」といった将来を描くようにアドバイスする大人たち。

しかし、それでも主人公の意志は頑として変わりません。

一生懸命諭してくる大人たちの努力は全て無駄なのです。

だから「残念だね」といっているのでしょう。

ちょっぴり皮肉めいた一言ですね。

大人たちからしてみたら、主人公は"現実が見えていないただのガキ"にしか見えません。

しかし、主人公はそう思われたって構わない!と思っているようです。

どんな風に思われようと、主人公は自分が信じた道を全力で走り続けていきます。

そして、時に息切れ(=夢を追う中で感じる辛さ)も体験しながら、再び夢を追いかけていくのでしょう。

挫折だって自分の糧になる

(※)絶走 止まれない今は
絶対 したい事が山積みなんだ
雑草のように泥水すすりながらでも 見たい場所があるんだよ
見れるまで人生注ぎ込むんだ

出典: 絶走/作詞:メガテラ・ゼロ 作曲:メガテラ・ゼロ&ナナホシ管弦楽団

どんな逆境に出くわしたとしても、主人公は絶対にこの夢を叶えたいと思っています。

今はまだ雑草のような、名もないちっぽけな存在なのでしょう。

しかし、雑草だって泥水を栄養にしながら一生懸命生きています。

だから、主人公も苦い思い辛い経験を糧にして、精一杯成長しようとしているのです。

夢を追う中で挫折を味わう人は数多くいます。

しかし、挫折さえも自分の糧になると思えばちょっぴり気が楽になりますね!

成長途中の段階である主人公は、まだまだ絶え間なく走り続ける必要があります。

自分が描いている未来を手に入れるまで、必死に夢を追い続けるつもりなのでしょう。

2番~ラストの歌詞

大人たちのアドバイスはすべて余計なお世話

わかりました、ありがとう 俺の為思っての助言で
あなたの経験談でいくと 俺はダメな人間なんでしょう

出典: 絶走/作詞:メガテラ・ゼロ 作曲:メガテラ・ゼロ&ナナホシ管弦楽団

ここでも、再び主人公は大人たちに感謝を述べています。

しかし、ここでの感謝の言葉は、少し嫌味がこもっているようにも感じられますね。

「安全な道を選ぶことがどんなに素晴らしいか」ということを語る大人たちに、主人公は付き合ってあげたのでしょう。

話を聞いた主人公は、大人たちの価値観と自分の価値観が大きく違うことを再確認しました。

大人たちにとって主人公は「ダメな人間」

だから大人たちは、そのダメな状態からどうにかして主人公を助け出そうとしているのです。

でも、主人公からしてみたら、大人たちの助言はすべて余計なお世話なのでしょうね。

夢が叶うかどうかはやってみないと分からない!

でもけどそれでもだってまってやめてよ 
邪魔しないで今は NON-STOP LIFE
やってみなきゃ分からない場所だ それをやってるのは 俺だ

出典: 絶走/作詞:メガテラ・ゼロ 作曲:メガテラ・ゼロ&ナナホシ管弦楽団

主人公は大人たちに対して、必死に抵抗をしています。

主人公がやろうとしていることを大人たちが否定し、邪魔しようとしてきたから、こんなに必死なのでしょう。

大人たちの言うことは確かに正論ではあります。

でも、だからといって主人公の夢が絶対に叶わないとは言い切れません。

夢が叶うかどうかは、実際にやってみないと何とも言えないのです。

そして、主人公は夢のために一生懸命努力をしています。

だから、何も試したことがない大人たちに口先だけでアドバイスされるのは嫌なのでしょう。

大人たちの意見はコロコロ変わる

例えばブームがこれだとか 明日の天気が雨だとか
それでも走り続けたいだけで やめるための言葉は要らないの

出典: 絶走/作詞:メガテラ・ゼロ 作曲:メガテラ・ゼロ&ナナホシ管弦楽団

その時のシチュエーションや、その時代によって、人の意見というのは簡単に変わってしまいます。

大人たちが主人公の夢を否定する意見だって、状況が変わればきっとガラリと変わってしまうのです。

もし大成功して本当に夢を叶えたら、大人たちは手のひらを返したようにきっと主人公を褒めたたえるはず。

主人公はそのことを分かっているから、コロコロ変わるであろう大人たちのアドバイスを無視しているのでしょう。

夢を諦めるように説得してくる大人たちの意見なんて、主人公はこれっぽっちも求めていないのです。

それよりも、夢を追いかけて走り続けることにおいて「プラスになること」を求めているのが分かります。