【JUN SKY WALKER(S)/白いクリスマス】悲しげな歌詞を紐解く！クリスマスにどしゃぶり？

カップルには楽しいはずのクリスマスに、主人公は別れというどん底の経験をしなければなりません。

「せめて最後は笑顔でいたい。」

心の準備をするために少し時間が必要です。

時計を5分遅らせる主人公の姿が切なすぎます。

「どしゃぶりの雨」というフレーズは何を意味するのだろう？

こんなふうに感じていませんか？

一般的にクリスマスで表現される景色は雪です。

雨で表現されるクリスマスソングは、あまりみかけません。

この雨が意味するものは、主人公の涙です。

あたり一面は、映画の世界のような雪景色で多くのカップルの雰囲気を高めています。

しかし、主人公から見える景色は、止まらない涙で透き通った風景が見えるのです。

クリスマス当日は、普通の街並みも幻想的な世界へと変わります。

別れを経験した直後の主人公には、無機質な世界にしか見えていないでしょう。

頑張って貯金してプレゼントをしたネックレスをつけている彼女。

気持ちが離れてしまった今となっては、ただ重いだけのツリーの飾りつけとなんらかわりません。

人生を彼女と共に歩めなかった主人公の悔やみを上手に表現しています。

「白いクリスマス」のラストで繰り返される歌詞は、主人公の止まらない涙をより印象深くしています。

みんなが楽しむはずのクリスマスなのに涙が止まらない。

誰か涙を止める方法を教えてくれ！

こんな主人公の心の叫びを感じてしまいます。

こらえることのできない男の涙、なかなか見られるものではありません。

「白いクリスマス」の歌詞をひも解く前は、ハッピーなクリスマスソングだと思っていませんでしたか？

このように思ってしまうのも仕方がありません。

クリスマスというイベントは、心躍る幸せなシーンが良く似合うからです。

しかし、JUN SKY WALKER(S)の「白いクリスマス」が掲げたテーマは「別れ」。

「別れ」をテーマにするあたりが、俺たちはバンドマンだぜっていうメッセージを感じます。

リスナーに良い方向での裏切りを与えた「白いクリスマス」。

JUN SKY WALKER(S)が手にしていた、当時の人気ぶりが納得できるのではないでしょうか。

「白いクリスマス」でJUN SKY WALKER(S)の魅力が伝わっていると嬉しいです。

パパやママの世代で大人気だったあの頃よりも深みを増しています。

一度は解散したけれども、再結成したJUN SKY WALKER(S)。

まだまだ、カッコ良いオヤジ達から目が離せません！