いかがでしたでしょうか?

テレビのモノクローム画面が時代を感じますね。

迫力のあるバンド演奏。

バンド指揮者がいますね。

何といっても二人のハーモニーが凄い

個人でも歌がうまいのに、それが二人いれば敵なしですね。

ヴィブラートやコブシの入れ方言葉の抑揚がまったく一緒です。

もちろんピッチは狂いません。

『恋のバカンス』を初めて聴いたとき、これが一卵性双生児のなせる技なのかと、筆者は感動しました。

1975年の『恋のバカンス』

「YouTube」にある『恋のバカンス』の動画で一番見られている動画

最初の動画より大人びた彼女たち。

大人の色気が出ていますね。

声も豊穣さを増し、こなれた歌唱になっています。

ハーモニーにも磨きがかかっていますね。

速いテンポの中、一糸乱れぬ歌唱

感動的です。

『恋のバカンス』ロシア語バージョン

当時のソビエト連邦国家テレビラジオ委員会(ゴステレラジオ、国営放送局)のヴラジーミル・ツヴェートフ東京特派員が本曲を気に入り、ソビエト連邦本国に持ち込み積極的に展開、人気歌手ニーナ・パンテレーエワ(ロシア語版)が1965年に「カニークルィ・リュブヴィー」("Каникулы любви")のタイトルで大ヒットさせた(ロシア語のタイトルは「恋のバカンス」の直訳)。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/恋のバカンス

『恋のバカンス』は日本のみならず、ロシアでも有名です。

そのきっかけは上記に引用した通り。

この曲のオリジナルはもともとロシア語なのだと思っているロシア人もいるくらいだそうです。

哀愁を帯びたメロディーは変わらないですね。

オリジナルより少しテンポが遅めです。

チェコの民族音楽である、ポルカのようなリズムになっていますね。

こちらを歌っているのは、ニーナ・パンテレーエワさん。

エディット・ピアフを彷彿とさせるようなコブシが素晴らしいです。

「W」が歌う『恋のバカンス』

最後に「W(ダブルユー)」が歌う『恋のバカンス』のMVを紹介します。

「W」とは、元「モーニング娘。」の加護亜依さんと辻希美さんのユニット。

彼女たちもルックスが双子のように似ています。

ロック調のアレンジが素晴らしいですね。

「W」の歌唱も本家と遜色ないレベルの歌唱です。

『恋のバカンス』歌詞解説

ザ・ピーナッツ【恋のバカンス】歌詞を懐かしの映像と共に振り返る!意外と刺激的な歌詞って知ってた?の画像

ため息の出るような
あなたのくちづけに
甘い恋を夢見る 乙女ごころよ
金色に輝く 熱い砂の上で
裸で恋をしよう
人魚のように

※陽にやけた ほほよせて
 ささやいた 約束は
 二人だけの 秘めごと
 ためいきが 出ちゃう
 ああ 恋のよろこびに
 バラ色の月日よ
 はじめて あなたを見た
 恋のバカンス
 (※)repeat

出典: 恋のバカンス/作詞:岩谷時子 作曲:宮川泰

『恋のバカンス』は非常に短いです。

それは、歌詞中の文字数が少ない、ということになりますね。

しかし、限定された言葉には珠玉の表現が詰まっています。

冒頭の歌詞をご覧ください。

主人公がいきなり「あなた」と口づけを交わす場面が描かれます。

4行目の歌詞にあるように「」というのは、いったいどこの「砂」なのでしょうか?

おそらく海辺の「砂」だと思います。

海に行った主人公。

泳がず海辺で戯れていたのでしょう。

そこに「あなた」が登場。

甘い口説き文句とルックスに、一発ノックアウトした主人公。

「あなた」に恋をします。

ドン・ファン」な「あなた」はそれを見抜く。

そして、頃合いを見計らい彼女の唇を奪ったのです。

「あなた」に夢中になる主人公。

「砂」が輝くほどの太陽光を浴びながら、二人はしばらくそのままに。

まるでヨーロッパ映画の1シーンのようですね。

『恋のバカンス』には刺激的な表現があります。

例えば、歌詞の10行目をご覧ください。

この言葉は「人に隠しておきたいこと」を意味します。

しかし、この曲のテーマは恋愛です。

ただ単に「隠しておきたいこと」を意味するのではないのは明らかですね。

そして、歌詞の12行目のフレーズ。

このフレーズにあるように恋愛することは一種の「よろこび」でしょう。

しかし、このフレーズにはもっと官能的な意味があるのではないでしょうか?

開放的な海で若い男女が恋をした。

灼熱の陽が照り付ける中、二人も負けじと熱くなります。

ほとぼりを覚ますことなく二人は夜のランデヴーへ。

12行目のフレーズを言い換えると「恋の愉悦」、または「恋の悦楽」になると思います。

歌詞の最後にタイトルが表れます。

ここでいう「バカンス」とは「主人公が恋を休んでいたことを反芻している」という意味。

主人公は、恋をしていなかった時期を回顧していたのです。

それは一種の喜びでもありますね。

恋を休んでいたことによって「あなた」に出会えたのですから

歌詞はここで終わります。

最後に

ザ・ピーナッツ【恋のバカンス】歌詞を懐かしの映像と共に振り返る!意外と刺激的な歌詞って知ってた?の画像

いかがでしたでしょうか?

今回はザ・ピーナッツの『恋のバカンス』を紹介しました。

「バカンス」とはフランス語で「長期休暇」を意味します。

主人公は恋をしていなかった期間があったのです。

そこへ「あなた」と出会う。

つまり「恋のバカンス(長期休暇)」とは、主人公が恋をしていなかった期間を意味します。

ハーモニーは一卵性双生児ならでは。

ピッチもコブシもヴィブラートも全く狂いがありません。

現代でもこの曲が歌われる理由でもありますね。

官能的な邂逅が描かれる歌詞。

限定された言葉のチョイスは秀逸です。

最後にOTOKAKE内からザ・ピーナッツに関連した記事を紹介します。

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