独自の活動スタイルが話題を呼ぶ「まちがいさがし」
活動はMVの公開がメインで、ライブはほとんどしないという「まちがいさがし」。
自身を「インターネットロックバンド」と称し、その独自のスタイルが話題を呼んでいます。
彼らが何者かについてもほとんど情報が明かされておらず、まさに謎が謎を呼ぶバンド。
何者かもわからない「まちがいさがし」が何故ここまで注目を集めているのでしょうか。
今回は彼らの楽曲を通してその魅力に迫っていきます!
順風満帆ではなかった?
2011年に「閃光ライオット」の東日本大会への進出がきっかけで活動を始めたまちがいさがし。
10代にしてZEPP仙台のステージに立てるというのはなんと名誉なことでしょうか。
しかし、そこからの道は順風満帆とはいかなかった様子。
翌年には早くも活動休止となっています。
10代後半というと、大人になってどう生きていくのかを考え出す年頃です。
バンドの継続が難しかったのはこうした時期的な問題もあるのではないでしょうか。
そこから社会人となった彼らは約4年の月日を経て活動を再開。
社会人というと時間に限りがあり、本格的に活動していくのは難しいイメージがあります。
しかし彼らは独自のスタイルを確立することでそれを可能にしました。
そんなことを感じさせる彼らの姿には、新しい音楽シーンの可能性を感じさせられます。
ヒット曲「ラヴソングに騙されて」を紹介
今回紹介するのは「ラヴソングに騙されて」という曲。
2018年2月23日にYoutubeで公開され、同年8月現在は60万の再生数を見せています。
皮肉っぽくも真理をついた歌詞と洗練されたバンドアレンジ。
それらが今の若い世代を中心に突き刺さり、爆発的なヒットとなりました。
まさにまちがいさがしというバンドを知るには申し分ない、彼らを代表する1曲ではないでしょうか。
次世代を担うアーティストのコンピレーションアルバムにも収録!
「ラヴソングに騙されて」は配信限定のコンピレーション・アルバムにも収録されています。
その名も「mona SUITE SPOT~to the next stage~」。
インディーズバンドのメッカ、下北沢のライブスペース「mona records」監修の1枚です。
良質なインディーズバンドの名を世に知らしめようとせん動きには、下北沢の伝統のようなものを感じさせられます。
まちがいさがしの他にも、次世代を担うアーティスト29組もの楽曲を収録。
聴き応え抜群の内容となっています!
アーティストのひしめき合う下北沢のライブスペースが選んだ選りすぐり。
気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
「ラヴソングに騙されて」から垣間見るまちがいさがしの魅力
淡々と歌うヴォーカルに、流れるように平坦に展開される楽曲。
無表情なそれは皮肉っぽい歌詞をより引き立てるもの。
よく言うエモーショナルとは真逆を行く音楽性です。
しかし、ちょっと鬱屈とした内容もすっと耳に馴染んでくるから不思議。
この聴きやすさはヴォーカル、佐々木の柔らかい歌声だからこそではないでしょうか。
小技が光る楽器隊にも注目
そして熟練の小技を見せる楽器隊もこのバンドの魅力の一つ。
10代でZEPPの舞台に立ったという実力は確かなものです。
4つ打ちのダンスビートを軸に変則的なパターンを見せるテクニカルなドラム。
ベースは堅実にバンドを支えながらも、ソロではチョーキングを大胆に使ったいぶし銀のプレイを聴かせます。
ギターに関しては、ロックバンドにしては歪みの少ない音色が特徴的。
彼のプレイは歌の後ろでも縦横無尽に動き回るため、邪魔しないための配慮もあるのではないでしょうか。
そんな楽器隊の織りなすサウンドはなんともお洒落。
歌だけではなく、彼らの細やかなプレイにも注目してみてくださいね!
動画の内容は演奏シーンをバックに歌詞が流れていくシンプルなものです。
各楽器の手元が映されるファンには有難い演出も!
見た目にも華麗な楽器さばきからは、彼らの実力が音源だけではないことを感じさせられますね。
自己内省音楽を謳う歌詞の内容は?
自らの楽曲を「自己内省音楽」だと語るまちがいさがし。
「内省」とは、自分の行動や考えを深く振り返ることです。
彼らが自分と向き合った結果生まれた「ラヴソングに騙されて」の歌詞。
彼らも私たちと同じ人間です。
共感出来る部分、感じさせられることがあるのではないでしょうか。