米津玄師プロデュース第2弾
間違い探しの絵に生まれた?
2019年5月14日にリリースされた菅田将暉の楽曲「まちがいさがし」。
米津玄師が作詞・作曲を手掛け、ドラマ「パーフェクトワールド」の主題歌として起用されました。
米津玄師は楽曲制作にあたって、このように話していたとのことです。
「自分は間違い探しの間違いの絵に生まれたかもしれない」
この言葉にドキッとした人もいるのではないでしょうか?
彼らしい着眼点だと思います。
あなたの人生は間違いか正解、どちらの絵ですか?
今までを思い返しながら歌詞の解釈を見ていただきたいです。
収録情報をチェック
配信限定でリリースされている「まちがいさがし」。
各種配信サイトやサブスクリプションで聴くことができます。
暗いステージでシンプルな衣装を纏い「まちがいさがし」を歌い上げる菅田将暉の姿が印象的なMV。
自分自身の生まれた世界を見つめ直すように余計な演出が削ぎ落とされた映像は、楽曲の魅力をまっすぐに伝えています。
2019年7月10日リリースの2ndアルバム「LOVE」の1曲目にも収録されました。
「LOVE」は数々の実力派アーティストからの楽曲提供と、菅田将暉自身の作詞作曲の両方が楽しめます。
また、菅田将暉らしいネーミングのタイトルですね。
それでは、本題の歌詞の解説へと進みましょう。
今までを振り返ってみて
間違いの中での出会い
まちがいさがしの間違いの方に
生まれてきたような気でいたけど
まちがいさがしの正解の方じゃ
きっと出会えなかったと思う
出典: まちがいさがし/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
前述した米津玄師の発言から始まります。
間違いの絵の世界…。
どこに間違いがあるのか必死に探してきたのでしょう。
でも中々見つけることができず、正解に行きつけないのだと思います。
「何でこうなってしまったんだろう…」と後悔するとき、必ずどこかに原因があるはず。
でも、直視したくない問題だったり、自分自身と向き合う余裕がなかったり…。
後半では、「この人生だから素敵な出会いも得られた」と歌っていますね。
間違いだとしても、全てダメだったわけではない。
これは行き詰っていた思考が開けた瞬間の楽曲なのかもしれません。
この世界で味わった感情
ふさわしく
笑いあえること
何故だろうか
涙がでること
出典: まちがいさがし/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
今まで味わってきた喜怒哀楽が表現されているフレーズです。
感情を伴った様々な経験は今を生きる糧となっています。
心が揺さぶられる一瞬一瞬を忘れることなく大切にしていきたいですね。
自分が生まれてきたのは「正解」の世界ではなく「間違い」の世界なのかもしれない。
それでも共に笑い合える。
悲しい時は涙を見せることができる。
そんな人に出会えたなら、「間違い」の世界だとしても幸せを見つけることができるのですから。
「君」という存在
芽生えたのは愛?
君の目が貫いた
僕の胸を真っ直ぐ
その日から何もかも
変わり果てた気がした
出典: まちがいさがし/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師
サビの入りのインパクトが素晴らしいです。
一気に視界が開けるような感覚になりますね。
ここでは「君」という存在に心を奪われた瞬間が歌われています。
主人公の中には「愛」が芽生えているように読み取れますね。
恋愛における愛情…というより、人としての情に近い愛ではないでしょうか?
とにかく生きることが辛かった毎日。
そんな中で「君」は、見える世界の色を大きく変えました。