「旅人のうた/中島みゆき」はあの名作ドラマの主題歌…？！歌詞の意味を紐解く！動画はこちら♪

愛は消えても夢は消えない、この二項対立感が切なくも美しくたまりませんなあ。

頼るべき人はいなくとも、生きる希望は決して捨てていないととらえることができます。

冒頭の歌詞と対句になっている二番メロです。

あらゆるコミュニティーや派閥でそれぞれの「正しさ」が存在し、そのせめぎ合いがあるために人間関係や社会は穏やかではないと解釈することもできます。

『家なき子』と絡めるのであれば、金や欲望にまみれた汚い大人たちが主張する「正しさ」と、主人公のすずや中学生など子どもが思う「正しさ」にはギャップがあるということもいえます。

唯一無言の(というかもともとしゃべれない)愛犬リュウだけが主義主張をもたない生き物でした。

『家なき子２』でバタバタと死んでいった大人たちの姿を連想するフレーズです。

悪事をはたらいていた大人が改心しながらも亡くなっていく、その声を聞くすずを思わせます。

以上、ドラマ『家なき子２』にも使われた、中島みゆきさんの楽曲「旅人のうた」の概要と歌詞をご覧いただきました。

すさまじいドラマ本編の内容を、優しくそしてしたたかに、いい意味で重苦しく包みこんだ作品が「旅人のうた」だといえるでしょう。

しかし曲は絶望を残して終わりません。聴いてまた「よし」と一歩踏み出すエネルギーを取り出すこともできます。

その根底に流れているのは、やはり「生きる希望」なのでしょう。

したたかに、誠実に、そしてくじけずに生きていきましょう。