80年代の女性シンガー、シンディ・ローパー

シンディ・ローパーをご存じですか?

Cyndi Lauper【Girls Just Want To Have Fun】歌詞和訳&意味解説の画像

シンディ・ローパーといえば、マドンナと並ぶ80年代の代表的な女性アーティストです。

当時はマドンナに女性ファンが多いのに対し、シンディは男性ファンが多かったように思います。

派手なファッションに親しみやすいキャラクターで、人気を博していました。

強い女性ではあるのですが、可愛さも持ち合わせている女性です。

2011年に起きた東日本大震災で日本公演をキャンセルするアーティストが多い中、シンディは来日しました。

その一件で、レディー・ガガに並び、日本における彼女の注目度が上がったように思います。

シンディ・ローパーの代表曲

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シンディ・ローパーは80年代の大スターなので、ヒット曲が大変多いです。

『Time After Time』が有名ではないでしょうか?

それもそのはず、この曲を好きな日本人は多いようで、数多くのアーティストにカバーされています。

『Girls Just Wanna Have Fun』もそれに並ぶ代表曲で、名曲です。

1983年(日本は1984年)にリリースされました。

女性解放を願う歌詞が印象的な楽曲となっています。

とはいっても、仕事における女性の地位向上を願うような歌詞ではありません。

人生を謳歌したい若い女の子が、「抑圧しないで欲しい」と願う歌詞なのです。

1994年に『Hey Now』というタイトルでセルフカバーしています。

またさらに、2005年に日本の女性アーティストパフィを迎えて再度リメイクしました。

シンディ自身この楽曲を気に入っているようです。

また多くのアーティストにカバーされています。

日本人アーティストでいうと、クリスタル・ケイと木村カエラがカバーしました。

また浜崎あゆみの『XOXO』はこの楽曲のオマージュです。

歌詞を紐解いてみよう

口うるさい母親に閉口する女の子

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I come home in the morning light
My mother says, “When you gonna live your life right?”
Oh Mama dear, we’re not the fortunate ones
And girls, they wanna have fun
Oh, girls just wanna have fun

出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard

朝日を浴びながら家に戻ると
お母さんがあたしにこう言う、『いつになったらまともな生き方をするつもり?』
ねえママ、あたしたち女の子って、ホントついてないよね
女の子だって楽しみたいよね
そう、女の子は楽しみたいのよ

出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard

本楽曲がリリースされたとき、シンディはすでに30歳でした。

ですが、若い女の子の気持ちがよくわかっていたと思います。

夜遊びをして母親に怒られるなんて、10代の女の子にありがちではないでしょうか。

成人して20代になったら親もあまりうるさく言わないでしょうから。

特徴的なのは、「女の子に生まれたことは、ラッキーじゃない」と思っていることです。

現代においても女性は多かれ少なかれ抑圧されていると感じるときがあると思います。

ですが、80年代、女性に対する価値観はもっと古くさかったのです。

シンディはそんな価値観にあらがう精神性を持っていたことがうかがえます。

それが彼女の人気の秘密でもあったのでしょう。

厳しい父親を立てつつもスルーする女の子

The phone rings in the middle of the night
My father says yells, “What you gonna do with your life?”
Oh Daddy dear, you know you’re still number one
But girls, they wanna have fun
Oh, girls just wanna have

出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard

真夜中に電話が鳴る
お父さんが怒鳴ってこう言う、『人生どうやって生きるつもりだ!?』
ねえパパ、今だってパパがNO.1だと思ってる
でも女の子だって楽しみたいのよ
そう、女の子は楽しみたいのよ

出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard

今度は父親に怒られてしまいます。

夜中に電話をしてきて怒鳴り散らすなんて非常識な父親です。

時間に配慮せず電話をかけてくるなんて、今なら究極の非常識でしょう。

LINEでもしておいてくれという感じです。

さらに夜中は音が鳴らないようにして無視します。

今の女性なら黙っていないでしょう。

しかし、80年代の女の子は従順です。

「パパがNO.1よ」と一応は父親を立てておきます

そうはいっても、基本的にガミガミとうるさい父親の言うことはスルーです。

父親なんかの言うことを聞くよりも、楽しみたいと主張します。

女の子が望むことは楽しむことだけ

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That’s all they want, some fun
When the working day is done
Oh girls, they wanna have fun
Oh, girl just wanna have fun(Girls, they wanna)
(Wanna have fun, girls wanna have)

出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard