溢れてく See, I don’t want to lose to myself
止めないで Now I wanna know. Set me free!

出典: Whiteout/作詞:ボンジュール鈴木 作曲:ボンジュール鈴木

主人公が共感した思いが英詞で綴られています。

「分かっているの、自分自身に負けたくはない

向上心の強さを感じるフレーズです。

きっと今の主人公にはこういった強さはありませんが、心の中に閉じ込めていたのではないでしょうか。

そしてもうひとつのフレーズ。

「今知りたいの。解放して!」

内なる自分が主人公に訴えかけているようなフレーズです。

本当の自分が知りたい、閉じ込めている自分を解放して欲しい。

主人公は周囲の視線、空気、義理、遠慮など様々な要因で本来の自分を閉じ込めています。

だからといって、それを良しとしているわけではありません。

「自分らしく生きたい」という願望を抑圧しないで!と内なる声が叫んでいます。

knowには「知る」の他に「見分ける・識別する」という意味があります。

冒頭の歌詞に出てきた「識別」と繋がりましたね。

今の自分と内なる自分、どちらが本当の自分なのか識別したい、という意味が込められているようです。

あなたは誰?

内なる自分を知り、更にもうひとつの事実を知りました。

それは、今の自分の姿です。

受け入れがたい自分の姿

Tell me Tell me Tell me 繰り返した
What’s happening here? 鏡の中
心を凍らせた知らない自分が微笑む

出典: Whiteout/作詞:ボンジュール鈴木 作曲:ボンジュール鈴木

主人公は、あえて自分を偽って生きていたわけではありません。

周囲からはみ出さないように、失敗をしないようにという思いから無意識のうちに今の自分が形成されたのです。

無意識だからこそ主人公は、今の自分を客観視できていません

ですから目の前の鏡を見て驚きました。自分ではない別の誰かが映っているのです。

しかしそれは紛れもなく主人公自身の姿

思いを固く封じ込めた自分の姿は、自分の姿だと受け入れたくないぐらい不自然な笑顔を見せていたようです。

一体何が原因でこんなことになってしまったのか、自分自身に問いかけますが答えは出ません

Follow me Follow me Follow me 引き返せない
What’s calling out here? 影に揺れる
不実に絡まった 鎖をどうか外して

出典: Whiteout/作詞:ボンジュール鈴木 作曲:ボンジュール鈴木

ここで「ついて来て」と言っているのは内なる自分でしょうか。

今の自分が間違っていたのかもしれない、とは思っていてももうひとりの自分の考え方が正解かは分かりません

まだ「識別」できない状況であり、恐らくもうひとりの自分を解放してみなければ答えは出ません。

どうすれば解放できるのか、何かを叫んだら解放できるのか。

目の当たりにしたもうひとりの自分は、鎖でがんじがらめになっていました。

解放したいのは山々ですが、でたらめに巻かれた鎖を解くにはかなりの労力が要りそうです。

鏡にぶつけた強い決意

I find my way out
‘Cause your way will stop

出典: Whiteout/作詞:ボンジュール鈴木 作曲:ボンジュール鈴木

自分がやりたいようにやる。だからあなたには従わない。

和訳をするとこういった意味になります。

主人公が「あなた」と呼ぶ相手は、鏡の中の自分なのでしょう。

例え「あなた」の生き方が世の中的に良いものとされていても、主人公はそれを跳ねのけるはずです。

自分の声を聞いた末に下した判断とは

本当の自分と、鏡の中の偽りの自分。双方の声に耳を傾ける主人公

どちらが正しかを決めるのは、主人公自身です。

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