あなたの求めた幸せってそれかい?
先手必勝に油断大敵に目が回って身動き取れなくなってしまう
出典: センチメンタルガール/作詞:浜口飛雄也 作曲:浜口飛雄也
陥れられるよりも陥れろ!バレる前にバラせ!
自分が不利になりそうな予感がしたら、相手が不利になるようなネタを探してばら撒きます。
しかし、そんなネタを持っているからといって安心していてはダメなのです。
相手も同じような特大のネタを持っているかもしれません。
このように疑心暗鬼で恋愛を続けている二人。
それでいいの?と第三者は首を傾げます。
きっと二人の恋の始まりを知っているのでしょう。
最初はきちんと「好き」だったはずなのに……。こんな思いが去来しているのかもしれません。
幸せはどこにあるのか
読み取り方によっては三角関係に近い状況が見えてきました。
三人の中で最も幸せなのは誰なのでしょうか。
秘密を知っている側も辛い
周囲から見れば不毛な恋愛かもしれません。
第三者として見守る立場にいると不安ばかりです。
お互い好きなのかもしれませんが、嫌いな部分も多々あるのでしょう。
知れば嫌いになってしまうような黒い部分を抱えていることを、第三者は知っています。
二人には幸せになって欲しいから、現状に対して疑問提起をしているのです。
いっそのこと真実をぶちまけてしまったほうが、第三者の精神的負担が軽いかもしれませんね。
「自分」とは誰のこと?
それもそれで良いか 自分の幸せなんか君にしか分からない
出典: センチメンタルガール/作詞:浜口飛雄也 作曲:浜口飛雄也
第三者はふと疑問に思ったのではないでしょうか。
自分が考える幸せな恋愛は、はたして万人が考える幸せな恋愛と一致するのだろうか、と。
自分だったらこうするのに、と置き換えたところでその恋愛の舞台に立っているのは自分ではありません。
ですから、置き換えることは無意味なのです。
疑心暗鬼でも、不安定でも、甘い戯言をささやき合う時間はきっと幸せでしょう。
疑心暗鬼の瞬間もひっくるめて「幸せ」と感じているかもしれません。
どれだけ親しい存在でも、相手の心を100%理解することはできないのです。
誰かにとっての幸せを他人が定義することはできないのです。
それならば、個々が思う幸せを尊重してあげることこそが友人としての役目だといえるでしょう。
この歌詞でひとつ気になる点があります。それは「君の幸せは君にしか〜」と歌わなかったことです。
「自分」と書くことで、該当者が女性なのか第三者なのかが分かりにくくなっています。
もしも女性と第三者が過去に恋仲だったのなら?女性は第三者の未練を知った上で利用しているのなら?
第三者の幸せは「君」次第、「君」の手中にあるという読み取り方ができます。
想像が止まらない『センチメンタルガール』
moon dropの作詞を手がける浜口飛雄也は、自身の恋愛をベースとして曲を制作していました。
しかし『センチメンタルガール』だけは自分視点ではなく第三者視点で作詞したのだとインタビューで語っています。
もしもこの曲の第三者が自分の友人だったら……、と想像した方が少なくないでしょう。
こんなにも思ってくれる友人を持った二人は幸せものですね。
二人の幸せは二人のみぞ知るわけですが、きっとその中に友人の存在も含まれているはずです。
当人は気づいていないのでしょうね。
一方で、第三者が未練タラタラだという読み取り方をすれば、非常に切ない歌詞として聴こえます。
センチメンタルガールの横でセンチメンタルな気分になっているのは第三者自身という笑えない状況です。
リスナーに想像の余地を与えてくれる『センチメンタルガール』でした。
moon drop 2nd Mini Album『スタンドバイユー』インタビュー | 名古屋発、バンドとライブ好きへ届けるウェブマガジン|TRACKs
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