激甘フレーズで伝える愛する気持ち
80億分の1から
この広い地球で見つけたよ
たったひとり きみのことを
80億分の1から
ひとつになる
ずっとずっと幸せにするよ
出典: 80億分の1/作詞:ソナーポケット 作曲:ソナーポケット・KOUGA
サビの甘い甘いフレーズに、眩暈を起こしそうな人がいるでしょうか。
しかしこういった歌詞こそがラブソングの真骨頂でもあり、シンプルだからこそ心に染みるのだと思います。
数えきれないくらいの中から誰かに出会える幸せが、このパートからほとばしるようです。
出会うだけでなく、互いに想い合って寄り添えることへの幸せもです。
そんな奇跡的な出会いに、胸を熱くしない人がいるでしょうか。
一生かけて幸せにしたいと自分に誓いを立てるのも、ごく自然なことなのでしょう。
きみとの出会いがどれだけ奇跡的なことだったか
「きみ」との出会いに「ぼく」が感じる奇跡は、まだまだ他にもあるようです。
大袈裟にも思える事柄を次々と挙げ、彼女と出会えた幸福を噛み締める様が伝わってくるでしょう。
「ほぼ」起こるはずのないことだった
ほぼ0% まずありえないことだ
真夏に雪が降るような衝撃だった
出典: 80億分の1/作詞:ソナーポケット 作曲:ソナーポケット・KOUGA
彼にとっての彼女との出会いは、季節外れの雪のように信じられないようなことだったのでしょう。
彼がいかに衝撃を受けていたかということが、この部分の歌詞でよく分かります。
しかし彼自身、まったくないこととも思ってはなかったようです。
「ほぼ」や「まず」といった言葉から、そのことが感じられます。
真夏に雪が降ることも、長い歴史の中でまったくなかったとはいえないかもしれません。
身分違いだとさえ思えた恋が実ることも、また然りなのです。
まるで童話の物語のような展開ですが、そういうことが起こり得るのがむしろ、現実的ともいえそうです。
たった1つの違いでも運命は変わっていたかも
生まれた時代 育った街
選んだ道 1つ違えば会えなかった
出典: 80億分の1/作詞:ソナーポケット 作曲:ソナーポケット・KOUGA
運命を、「糸」に例えることがあるかと思います。
各々から伸びる糸が複雑に絡み合い、1人と1人を結び付けるのだと考えることもできるでしょう。
ただし、たった1本の絡みが失われるだけでも、その結び付きが実現しない可能性もあります。
引用したこれらの歌詞が、そのことを示唆しています。
今ある関係は、なるべくしてなったものだということです。
運命は偶然であると同時に、繋がるべきものが繋がった必然であるとも思えませんか。
ぼくにとっての恋愛は悲喜こもごも
恋愛は心躍らせるものですが、いつも楽しいばかりとは限りません。
【80億分の1】における「ぼく」にとっても、彼女との関りには様々思うところがあったようです。
自分に自信がなくて不安な時もあった
正直不安になって きつい日もあった
バレてたよな
いっぱい笑わせてくれたね 「ありがとう」
出典: 80億分の1/作詞:ソナーポケット 作曲:ソナーポケット・KOUGA
「自分は相手にとって相応しいのだろうか」という考えは、どんな恋愛にも付きまとう考えでしょう。
この曲に登場する「ぼく」もまた、彼女との幸せな日々の中にも不安を覚えたみたいです。
そんな彼の気持ちを敏感に察知し、「きみ」はそんな風に思うことはないと感じたのではないでしょうか。
たくさん笑わせることで、彼が抱く不安を和らげようとしてくれます。
そんな彼女の心遣いに彼もまた気付き、感謝の気持ちと共に、愛おしさが増すのでしょう。