バンド名のことわからない…
キイチビールって…
どんなビールだ?といきなり突っ込みたくなるバンド名です。
が、どうも単純にキイチさんがとてもビールが大好きだからということで…
この安易さがとても大好きです。
柳の下に猫がいるからネコヤナギなのだ、というような明快さ!
それはわかるとしても、では「ザ・ホーリーティッツ」とはなんなのだ?と聞きたくなりますよね?
私の半可通な脳内英和辞典でも若干のアラート付きで翻訳されます。
holyは「聖なる」というよりは「なんてこったい!」、「わお!」というような驚き表現。
そして、titsは…画像検索での頻出単語、いわゆるあの対をなした二つの果実のことだよな…
育ちすぎた冬瓜のように量感たっぷりに熟れた左右の果実。
その白磁のようなきめ細やかな膨らみの先端に艶やかに輝く薄紅色の茱萸の実。
つきたての餅のような柔らかな弾力を楽しみながら優しく揉みしだくと果実は指の中で自在に形を変える。
やがて表皮にびっしりと汗のような細かな水滴が浮かび、果実は怯えるように細かく震え出す。
茱萸の実の根を人差し指と親指の腹で押し潰すと、甘い果肉を細かく震わせながら硬直し始める。
我を忘れて、むしゃぶりつき甘噛みすると、果実の甘い香りが鼻腔一杯に広がって…
そんな白昼夢のような果実の妄想が脳内を一瞬に駆け巡りました。
…大正解でした。
holy titsとは「なんてこったい!な大きさの二つの果実」のことだそうです。
何とも中学生男子的なこのネーミング…
「ハナ肇とクレージーキャッツ」以来の衝撃のバンド名です。
一応のプロフィールです
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ(キイチビール アンド ザ ホーリーティッツ)は、日本の音楽バンド。キイチビール(ボーカル, ギター)、KD(コーラス)、橋本=タフネス=樹(ベース, コーラス)、りょう(キーボード, シンセサイザー)、タカヒロ(ドラム)の5名により編成される。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
何とも簡潔なWikipediaの情報にくらっとしながらも、周辺情報を少し加えましょう。
キイチビールは、本名 村上喜一さん、岩手県出身だそうです。
大学ではジャズ研でウッドベースを担当。
自分で作曲できるかもしれないな、と思ってバンド結成して、それから急いでギターを買った、とのことで。
詳しくは、下記のリンク先をどうぞ。
最近の音楽シーンが二分化しているように感じるのは私だけだろうか。「娯楽性、文化性共に満たすバンドがあるか」と訊かれたら、瞬時に答えられる自信が私にはない。しかし、今回インタビューしたキイチビール&ザ・ホーリーティッツは、そのような空気を感じるバンドだった。
おそらく、天啓のように自分の才能に気がついて、音楽の世界に飛び込んだのでしょう。
しかし、向こう見ずな行動とは全く無関係に、マイペースな独自の世界観を持っているようです。
でも、マイペースだから向こう見ずなのか…よくわからなくなってきました。
悩んでいる間に、まず、この「世の中のことわからない」のPVを見てみましょうか。
自然体のPV
どうです?肩の力がすうっと抜けたような気持ちになりませんか?
多分、これスマホで撮影したのでしょうね。
編集らしい編集もほとんどしていないように見えますが、多分していないでしょう。
おそらくは、早朝の商店街での撮影。
誰かを起こしたらまずいよなあ、という感じで、音の一つも出していないようです。
とてもやさしい人たちなんですね、きっと。
それでも世界は回っている
知らなくたって問題ありません
朝が来るたび思う
夜の間に何が起こってたの
昨日はどこで遊んだのか
誰と楽しく笑ったのか
知らなくてもいいことばっかりを
気にしてる
出典: 世の中のことわからない/作詞:村上喜一 作曲:村上喜一
お酒を飲んで記憶が飛んでしまった翌日の朝は、いろいろ思い悩むものです。
馬鹿なことをしたものだと絶句するようなことを思い出し、その後が思い出せない…
どうしてポケットの中に爪楊枝が瓶ごと入っているのだろう?
そればかりではない、なぜ枕元にガチャピンの縫いぐるみが転がっているのだろう?
バッグの中にカラオケマイクがあるけれど、どこの店のものだろう?
昨日と違う服を着ているということは裸になったのだろうか?
まぶしいくらいの朝の光の中で、頭の中はそれ以上に真っ白。
というような朝は、程度の差こそあれ、多くの人が経験していることでしょう。
もちろんこの楽曲は二日酔いの朝を歌ったものではありません。
が、おそらく酔い覚めの午前中に聴くと、じんわり心にしみてくるはずです。
過ぎてしまった夜をくよくよ考えてもしょうがないな、と。