「僕の見ている風景」に収録されている楽曲♪

嵐「let me down」の意味とは?歌詞を独自解説!最後まで聴くと衝撃の事実が判明する?!の画像

2010年8月4日にリリースしたアルバム僕の見ている風景」。

そのアルバムの一番最後に収録されている楽曲let me down」という楽曲をご存じでしょうか。

実はこの楽曲、数あるの楽曲の中でも"ちょっと変わった内容"ということで注目されているのです。

といえば「Love so sweet」や「One Love」といった明るくて爽やかな楽曲の多いグループ。

多くの人が共感しやすい楽曲をたくさん歌っています。

しかし、この「let me down」はそうではないのです。

この楽曲の歌詞に登場する主人公は”かなり強い妄想癖のある人物”です。

そして、第三者からしてみるとドン引きするような激しい妄想を膨らませていきます。

爽やかなイメージが強い嵐にとって、かなり珍しいタイプの歌ですね。

ということで、この歌詞の内容や意味を詳しく見ていきましょう!

また、この歌詞は英語の部分も多いため、和訳もつけながら解説していきます。

1番の歌詞

ツンデレな彼女がいるのかと思いきや…

I’m gonna say let me down…

いつでも君のコトバ 裏腹で チープな物言いで責めても
どうせ心変わりの途中で 拠り所探してるエブリデイ

出典: let me down/作詞:田中直 Rap詞:櫻井翔 作曲:田中直

「I’m gonna say let me down」を訳すと「君は僕に夢中になるはず」になります。

「let me down」には2つの意味があります。

ひとつは「がっかりさせる」という意味。

そしてもうひとつは「夢中になる」という意味です。

後述する歌詞にも「let me down」という言葉はよく出てくるので、ぜひ覚えておいてください♪

「いつでも~エブリデイ」の部分は、1番のAメロ部分に該当します。

この1番のAメロ部分だけを見ると、主人公は誰かと付き合っているようにも思えますね。

「君」というのが主人公の恋人で、その「君」はちょっぴりツンデレな女性。

「君のコトバ 裏腹で」といっているので、本当の気持ちと喋っていることが違うと指摘しています。

それに対し、主人公は安っぽい言葉で「君」のことを責めている。

だけど「君」はまたすぐに心変わりして、逃げてしまう。

そんな他愛ないカップル同士のやりとりを描いているように思えます。

でも実はこれ、カップルのやりとりではありません。

なぜなら、この主人公は「君」とは付き合っていないのです。

後述する歌詞を見ればそれは明らか。

ということは、この部分で描かれているやりとりは全て主人公の妄想なのです。

主人公の頭の中では「君」と恋人同士ということになっています。

主人公はわがままな女性が好き…?

甘過ぎ… 密の味で翻弄の日々 いつまでも続く線路と
僕の理想も 夢のまた夢に なりそうなワンダー

出典: let me down/作詞:田中直 Rap詞:櫻井翔 作曲:田中直

主人公の妄想はまだまだ続きます。

妄想の中では「君」に対していつも甘い態度をとっている主人公。

でもそんな態度をとってばかりいるから、常に「君」に振り回されている。

このまま振り回されていたら、自分の理想すら叶えられない…。

そんな妄想をしていることが分かります。

一見、自分を苦しめているような妄想ではありますが、でもそれを楽しんでいるのです。

「君」に振り回されたい。

「君」にとことん付き合ってあげたい。

そんな風に思っているからこそ、こんな妄想を繰り広げているのでしょう。

この主人公はもしかしたら、わがままな女性がタイプなのかもしれませんね。

でも実際の「君」がわがままな女性なのかどうかについては、この歌詞では語られていません。

自分の妄想に酔っているけど…

ベイビーいつも コワレそうなLady Tell you all night long
罪なレベル Trippin on me lady Love you all day
What you see? Is this a dream?

出典: let me down/作詞:田中直 Rap詞:櫻井翔 作曲:田中直

一気にたくさんの英語が出てきましたね。

ここで登場する英文の意味は以下の通りです。

Tell you all night long=君と夜通し話そうよ

Trippin on me lady=レディー、僕はもうメロメロなんだ

Love you all day=いつまでも愛しているよ

What you see?=君は何を見ているの?

Is this a dream?=これは夢なのかい?

以上の訳を踏まえた上でこの部分を読んでみると、主人公は相当「君」に夢中だと分かります。

罪だと思えるほど魅力的な「君」。

確かに、彼女はわがままな部分もある(という妄想)。

でも、脆い部分も持ち合わせていて(これも主人公の妄想)、そこがたまらなく可愛いのでしょう。

かなり自分の妄想に酔っている主人公。

しかし、全て自分の妄想であって現実ではないことも主人公は薄々分かっています。

「これは夢なのかい?」と自問自答しているあたりに、その心情が見え隠れしていますね。

「君」の妄想さえあれば幸せな主人公

(※1)とどのつまりはいつだって 君と君だけの世界で
Let me down そこでね Let me downって来て
それだけでいい
曖昧なのふしだらベイベー 僕と僕だけの楽園
嗚呼…
Don’t let me down girl!

出典: let me down/作詞:田中直 Rap詞:櫻井翔 作曲:田中直

ここはサビの部分に該当します。

主人公は自分の妄想から現実へと引き戻されます。

全ては自分の妄想であることをこの部分で認めているのです。

「君と君だけの世界」というのは、主人公が作り出した「君」を指しているのでしょう。

その妄想の中で「let me down(もう夢中だぁ~)」って言っているだけで幸せ。

そんな心情を描いていることが分かります。

主人公の中では「ふしだら」という設定にされてしまっている「君」。

実際の「君」はそうではないかもしれないのに、随分と勝手な設定をつけられていますね…。

そして「僕と僕だけの楽園」というのも、要は主人公の妄想のことを指しています。

最後の「Don’t let me down girl!」とは「がっかりさせないでよね!」という意味。

妄想の中で「君」に振り回されっぱなしな主人公。

そんな「君」に対して、ありったけの感情をぶつけているように見えます。

切ない妄想に浸る主人公