シンガーソングライター美波の才能に震える1曲「ホロネス」
2019年1月にメジャーデビューを控えた「美波」というシンガーソングライターが居ます。
ファンとの距離感を大切にする活動スタイルで、関東を中心に着実に力を付けて来た彼女。
2018年8月現在CDなどは全国流通していないので、まだご存知でない方もおられるでしょう。
今回紹介するのはそんな彼女の「ホロネス」という曲。
「ホロネス」から感じる底知れない表現力
次の項でMVを紹介させていただきますが、ここで一言。この曲は絶対最後まで聴くべきです!
最もそんなこと言わなくても最後まで釘付けにになるような楽曲なんですが。
それぐらい一つ一つの場面で違った感情が散りばめられています。
生々しい息遣いに、時おり狂気じみた表情も見せる歌声はまさに鳥肌もの。
美波の表現力の底知れなさを感じられるような、そんな1曲となっていますよ!
3拍子が彩る悲しくも美しいメロディ
「ホロネス」は全編3拍子で演奏されています。
3拍子ってすごく綺麗に感じますよね。ワルツなどの印象が強いからでしょうか。
また、サビで急にテンポダウンするのもこの曲の特徴。
まるで空間が歪んだかのような不思議な感覚に。
物悲しいメロディが美しく響き、複雑な心理描写を成しています。
Cメロで聴かせる晴れやかなメロディも、物憂げな曲調においてはどこか意味ありげ。
美波の作曲センスをひしひしと感じられる1曲になっています。
全編イラストのMVが魅せる心理描写
![](https://img.youtube.com/vi/HIRiduzNLzQ/0.jpg)
割れた鏡が逆再生されるイントロが印象的ですね。
鏡の中には薄っすらと笑みを浮かべる少女の姿。
白いワンピースを着た彼女が物語の主人公となります。
MVで描かれるのは彼女が鏡の中の偽りの自分と対峙する様子。
黒いワンピースを着た少女が、産み出してしまった偽りの自分です。
最後に主人公が偽物の首を絞めるシーンがありますが、ここが非常によく出来ていますね!
首を絞めていたはずが、いつの間にか自分の首が絞められていたという描写。
これは本当の自分がどっちなのかわからなくなってしまったという結末を表しているのでしょうか。
「ホロネス」に通ずるもの
「ホロネス」は英語で書くと「hollowness」となります。
これは「空虚、うつろ」などを表すもの。
「hollow」という単語のほうが馴染みがあるかもしれませんね。
このタイトルに対して楽曲の内容はまさにこれといった感じ。
美波をよく知らない人からすると、これだけを見ればすごくダークな印象を受けるでしょう。
そのイメージに反して彼女はすごくフレンドリーなアーティストなんですよ!
ファンと身近で親しみやすい存在であることを大切にしており、Twitterでのやり取りやツイキャスでの配信におけるリスナーとの交流も行っている。ツイキャスでは、誕生日のリスナーにバースデーソングを歌うなど、ファンとの距離感を大切にしている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/美波_(シンガーソングライター)
Twitterやツイキャスを使った活動は、まさに現代のアーティスト像を象徴していますね。
ファンにバースデーソングを歌うなど暖かい人柄も見せており、ダークな描写は単に表現の一部であることが伝わります。
また、これだけ卓越した才能を見せる彼女にも失敗はあるようです。
2018年4月1日、初の大阪公演「『ETERNAL BLUE』大阪 追加公演」を開催。メジャーデビューに伴う悩み等から、最後まで歌いきることが出来ない結果となった。そのため、8月18日に同会場にて再公演を開催することを決定。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/美波_(シンガーソングライター)
来年のメジャーデビューに際して、少なからず重圧を感じているのでしょう。
これはある意味「ホロネス」に通ずるダークな一面ですね。
どんなに才能があってもやはり年頃の女の子です。人前に立つ職業柄悩むことも多いでしょう。
彼女には期待と同時に応援の声もたくさんあるはず。負けずに頑張って欲しいですね!