シンガーソングライター美波のデビュー曲!
「カワキヲアメク」はシンガーソングライター美波(みなみ)さんのデビューシングル。
「カワキヲアメク」MV

美波/カワキヲアメク
まず21歳のデビュー曲でこのクオリティの高さ?と驚いた人が多いのではないでしょうか。
美波さんはツイキャスでの音楽配信をはじめ、インディーズでシングルもアルバムもリリース。
メディアでは顔出しせず、素顔が見られるのはライブだけ!ということでライブも大人気です。
満を持してのデビュー曲はアニメ「ドメスティックな彼女」オープニングテーマになっています。
MVのアニメーションはうらたあさおさん、動画制作はデザインチームTISSUEのtissueさんです。
この痛々しいほど美しい「カワキヲアメク」を深掘りしていきましょう。
「ドメスティックな彼女」はどんなアニメ?
美波さんのデビュー曲「カワキヲアメク」について、主題歌となっているアニメからチェック!
そもそも「ドメスティックな彼女」は流石景(さすがけい)さんによる学園ラブコメ漫画です。
ドメスティック(家庭の)といってもドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)とは無関係。
「ドメスティックな彼女」

TVアニメ「ドメスティックな彼女」第1弾PV
アニメ化される高校生の恋愛コメディなら、さわやか路線が定番ではないでしょうか。
しかしこの通称「ドメカノ」は例外。コメディ要素もありつつ、シリアスなテーマも含まれます。
具体的な表現は避けますが、まあ大人っぽいわけですね。恋愛としてはこじれまくりでしょう。
実はタイトルどおり、家庭内に彼女(たち?)がいる……という状況に陥るわけです。
「カワキヲアメク」の歌詞を徹底解釈!
歌詞を解釈するまえに、タイトル「カワキヲアメク」の意味も気になるところでしょう。
漢字で書くと「渇きを叫く」になります。渇き(かわき)は潤いがない状態のこと。
叫く(あめく)はわめく、叫ぶ、大声を出す、騒ぐ……といった意味です。
まとめると「渇いていると叫ぶ」ということになるでしょう。
「心から望む」という意味の渇望(かつぼう)にもつながるイメージです。
さらにカタカナ表記なので「渇いた状態に雨を降らす」という解釈もアリかもしれません。
タイトルだけでも、痛々しくも美しい表現になっていますね。
もがいている
未熟 無ジョウ されど 美しくあれ
No Destiny ふさわしくない
こんなんじゃきっと物足りない
くらい語っとけばうまくいく
物、金、愛、言、
もう自己顕示飽きた
出典: カワキヲアメク/作詞:美波 作曲:美波
いったい何を言い始めたの?と驚かされる出だしです。
何らか至らない点があっても美しさだけはキープしたい!というニュアンスは伝わってきます。
無情なのか無常なのか、どちらの意味も含むからカタカナになっているのかもしれません。
無情なら思いやりがない、無常なら絶えず変化して儚いという意味になるでしょう。
情けもなく永遠に続かない世の中だとしても……といったイメージです。
さらに「運命なんてない」では不足……くらいがちょうどいいと二転三転。
どうやら自己表現の在り方について模索している感じです。
自己顕示とは自分を目立たせること。自己アピールといったほうがわかりやすいかもしれません。
価値あるモノやたくさんのお金、あふれる愛情、素敵な言葉を私はもっているという自慢。
ざっくりいうと「リア充アピールには飽きた」という話になるでしょう。
結果、運命なんてなさすぎ!自分が至らないことも世の中の道理もわかっている!それでも……。
美しくありたい!と解釈できます。
不満を語るなら思いっきり
既視感(デジャヴ)
何がそんな不満なんだ?
散々ワガママ語っといて
これ以上他に何がいる?
そんなところも割と嫌いじゃ無い
もう「聞き飽きたんだよ、
そのセリフ。」
中途半端だけは嫌
出典: カワキヲアメク/作詞:美波 作曲:美波