とっちめちゃおうとマツダけど
会えばやっぱりオースチン
出典: 自動車ショー歌/作詞:星野哲郎 作曲:叶弦大
女に約束を忘れられるというひどい仕打ちを受けた男です。
しかし愛とは不思議なものです。
どんなにイライラが募っていても、怒りを持って相手を憎んでいても、逢えば好きになる。
おそらくこの男は色々と考えていたのだと思います。
彼女に吐く不満や暴言を頭の中で整理したりしていたことでしょう。
別れる準備もしていたかもしれません。
しかし、彼女をまた一目見た瞬間それがどうでもよくなる。
可愛い彼女を前にして、「あ、好きだ」となる。
「マツダ」は「待つ」という意味です。
そしてオースチンは「男女が交わる」という、大人の訳ありな意味を持っていると考えられます。
この辺の詳しい説明は、今回割愛しますのでご了承ください。
4番の歌詞翻訳
だらしない男
ベンツにグロリア寝転んで
ベレットするなよヒルマンから
出典: 自動車ショー歌/作詞:星野哲郎 作曲:叶弦大
ここにきて、男の素性に切り込んでいきます。
飲み屋に通い詰めるような人ですから、想像できるような気もしますが。
「ベンツ」は僕らの身近でもよく走っている高級車ですね。
ここでは「ベンチ」の意です。
「グロリア」は「ゴロリと」。
「ベレット」は「デレッと」。
ヒルマンは「昼間」と考えられます。
訳すと「昼間から寝転んでサボるな」という意味になります。
男は学生?!
それでは試験にクライスラー
鐘がなるなるリンカーンと
出典: 自動車ショー歌/作詞:星野哲郎 作曲:叶弦大
ここで、男は学生であると考えられます。
なぜなら学校の描写が登場するからです。
クライスラーは「食らう」、赤点を食らうの意でしょう。
リンカーンはチャイムの音です。
昼間からだらしなく寝転んでいたら試験も失敗しちゃうでしょうと言っています。
この曲が出した結論!
ワーゲンうちだよ色恋を
忘れて勉強セドリック
出典: 自動車ショー歌/作詞:星野哲郎 作曲:叶弦大
さて、いよいよ最後になりました。
この曲が出した結論を最後の訳とともに紹介していきます。
ワーゲンは「若い」と言い換えられます。
「ワゲーンだから!(若いんだから)」と言っている人は、たまにいますね。
セドリックは「しなさい」の意味だと考えられます。
「人生勉強が大事」ということでしょうか。
これがこの歌の結論でしょう。
男には上で述べられてきたような様々な困難がある。
女に約束を忘れられたり、色々搾り取られたり。
恋は水も甘いも含めて恋です。
そういう色恋は大人になってからでもいいんじゃない?とそう言っているわけですね。
恋は大人になってからできるんだから、今は勉強しなさい!といった感じです。
こういうことを言うと今の子供たちは怒り出しそうですね。
勉強をして出世をしないといい恋愛ができないという、当時の世相も影響しているのでしょう。
2番の紹介をしなかった訳
この記事では2番の紹介をしませんでした。
その理由は、少し如何わしい表現が多いと感じたので割愛したのです。
実はこの曲、1度放送禁止処分を受けているんですね。
下記の経緯からNHK、民放連双方で放送禁止処分を受けた(後に解除)。
オリジナル歌詞の1番に存在した「ここらで一発シトロエン」のフレーズが、1959年に日本民間放送連盟により定められた要注意歌謡曲指定制度基準に抵触し、放送禁止処分を受けたため、ほどなく「ここらで止めてもいいコロナ」に変更して吹き込み直し、再発売されている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/自動車ショー歌
あの時代特有といいますか、自由な表現ができた時代なので隠語がたくさんあったりします。
気になる人はぜひ調べてみてください。