授業を受けている最中の主人公。
しかし頭の中は君のことでいっぱいのようです。
本来であれば勉強に集中して真面目に取り組むべきですが、そうはいかないのも事実でしょう。
授業を終えて早く君のもとに行きたいとソワソワしているようです。
この歌詞で特徴的なのは1行目の最後の部分。
「会」ではなく、「逢」という漢字を使用することで、君に対する主人公の思いがより一層伝わってきます。
最後の行の擬音語のようなフレーズも「愛」とかけているのかもしれませんね。
距離を縮めることができるのか…?
100から始まる カウント
君に近づけるリミット(Ah Ah Ah)
じつに単純明快なココロ
0に近い打率で
青春のうちに射抜けるか!?(Ah Ah Ah)
じつに難しい僕らの関係
WONDER WONDER
WONDERFUL WONDER
出典: WONDERFUL WONDER/作詞:佐々木萌 作曲:佐々木萌
そんな中、主人公にチャンスがやってきます。
君との距離を縮めるチャンスです。
ところが主人公は、君と付き合える可能性は限りなく低いと見積もっている様子。
恐らく不安がそんな考えを呼び込んでいるのでしょう。
そう考えてしまうのも無理はありません。
好きだからこそ、「もしフラれてしまったら…」と想像しなくてもいいようなことまで想像してしまうものです。
あるのは「今」だけ
ここまで1番のAメロからサビまでの歌詞を解説してきました。
言葉選びがとてもユニークだと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
学校のエッセンスを取り入れていたり、耳に残るキャッチーな言葉が並んでいたり。
サビの5行目の歌詞もとてもユニークです。
もう残された時間は少ないのではないのかという焦り。
そして自分が大人だったら魅力も増しているのかもしれないのに…という切ない葛藤がうかがえます。
歳を重ねることで恋愛に限らずとも、経験や知識が身につき、人としての魅力は深まっていくもの。
「今の自分だったら、口説くことができたのかもしれない…」と、悔やんだ夜もあるのではないでしょうか。
しかし過去には戻ることができません。
何より主人公も君も私たちも、生きているのは過去でも未来でもなく「今」。
今この瞬間に好きな人と、今この時代に付き合えるためにはどうしたらいいのか、考えるべきでしょう。
絶対に付き合ってみせる!
ノーアウト・ワンツー
虎視眈眈と狙う このスタイル
ノーダウト きっと
いける気がしてる なぜかチョーしてるの
出典: WONDERFUL WONDER/作詞:佐々木萌 作曲:佐々木萌
「まだチャンスは残ってる」、そんな思いを表しているのでしょうか。
しかし決して余裕があるわけではなく、数少ない勝機をものにしようと意気込んでいます。
根拠のない自信が体の中に満ち溢れているようです。
その一方で「絶対に君と付き合ってみせるんだ!」という、ある種の覚悟とも読み取ることができます。
不思議な魅力
チャイムが鳴ったら逢いにいくね
不思議の国のアリスくらいにさ
サイコな君が 照れ笑いする
メモリアル勝利
あげてみせるんだ絶対
a・i・a・i・a
出典: WONDERFUL WONDER/作詞:佐々木萌 作曲:佐々木萌
『不思議の国のアリス』といえば、誰もが知るおとぎ話です。
幼い少女アリスが白ウサギを追いかけて不思議の国に迷い込み、しゃべる動物や動くトランプなどさまざまなキャラクターたちと出会いながらその世界を冒険するさまを描いている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/不思議の国のアリス
ネタバレとなってしまうのでこれ以上の詳細は控えます。
タイトルでもある『WONDERFUL WONDER』。
そしてMVの結末など、不思議の国のアリスをこの曲ではモチーフにしているのでしょう。
本を読んだ上でこの曲を聴いてみると、新しい景色が見えてくるかもしれません。
主人公が恋する君も、そんなアリスの世界のような不思議な魅力をもった人のようです。
加速する恋心
100から始まるカウント
恋の急なアクセラレイション
もう後戻りなんてできない
出典: WONDERFUL WONDER/作詞:佐々木萌 作曲:佐々木萌
最後のサビに入っていきます。
主人公の君への想いはとどまることを知りません。
むしろどんどん加速しているようです。