【PENICILLIN/ロマンス】大ヒットシングルの美しい歌詞に酔いしれる…その世界を徹底解釈の画像

夏の雪のように優しい微笑みは
美しい君に遊ぶイメージ

泣かないで僕が側にいるから
完璧に奪われた愛が止まらない

冷めた悲劇のヒロイン 僕があたためてあげる
君の眩しい笑顔に 早く会いたいから
声にならないトキメキ うまく歌えない I LOVE YOU
僕の君に届けたい 生まれ変わるメロディー

出典: ロマンス/作詞:HAKUEI 作曲:PENICILLIN

この部分から後半になりますが。

読んでいくと「僕」は失恋まっしぐらなのでは……? と思ってしまいました。

彼女に気持ちを知られてしまった「僕」。

そのことで何かが好転するかも……、と期待をしたのは間違いでした。

彼女は「僕」に明るい笑顔で優しく接してくれます。

「僕」が自分のことを好きだから。

彼氏と上手くいっていない彼女は気晴らしに「僕」をデートに誘います。

「僕」はとにかく彼女が眩しくて、何でもしてあげたくなります。

だけどそんな風に必死になる「僕」を見て彼女の気持ちは逆に冷めてしまうのです。

自分のために頑張ってくれる「僕」。

でもランチをしても「僕」は緊張していて会話はまったく弾みません。

それならとカラオケに行きますが、選曲はイマイチだし歌も彼氏の方が上手い……。

「私、やっぱり彼氏のことが好きなんだ……」

「僕」は結局彼女にそのことを気づかせてしまったのではないでしょうか。

全てを失った「僕」

愛に気づいて下さい 僕が抱きしめてあげる
夢も涙も忘れて 君を求めていた
誰も知らない世界で 僕がささやいてあげる
全て君だけの為に 生まれ変わるメロディー

愛は幻の中へ
僕は君を見失う
愛に気づいて下さい
強く強く抱きしめたい
生まれ変わる天使

出典: ロマンス/作詞:HAKUEI 作曲:PENICILLIN

密かに彼女を想い続けていた「僕」。

だけど彼女は彼氏のところに戻ってしまいました。

一瞬の夢は幻と化して消えていく……。

「愛に気づいて」

そう願い続けていたはずなのに。

強く抱きしめたかったのに。

「僕」の恋は終わりを迎え、孤独だけが残されるのです……。

実はアニソンだった!?

シュールとヴィジュアル系のコラボ

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ハードな曲調ですが、実はアニメ「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」のOP曲でした。

週刊少年ジャンプで連載されていた、うすた京介著作のシュールコメディです。

放送は深夜バラエティ「ワンダフル」の中の10分枠。

かなり不条理で力技が多いコメディだったので、10分くらいがちょうど良かったのでしょう。

曲の勢いがアニメを見事に後押ししていました。

なんとOP曲の中には、先ほど見ていただいたPENICILLINのPVカットも使われていたんです。

OPが流れる中、突如現れるヴィジュアル系バンドの歌唱シーン。

これだけでもうシュールですよね。

その理由がアニメの監督が「OPカットが足りないな~。PV入れちゃえ!」というもの。

作品がシュールコメディだからこそ実現し、受け入れられたのでしょうね。

きっとPENICILLINのメンバーたちも驚いたのではないでしょうか。

カラオケでテッパンの1曲

パーティー開始の1曲に!

「ロマンス」が長く愛されている理由のひとつに「カラオケでウケる」というのがあります。

インパクトのある歌い出しなので「これ知ってる!」と思う人も多いはず。

みんなで盛り上がれるのがこの曲の強みです。

途中、ちょっと分からなくてもいいじゃないですか。

「愛に気づいてください」の部分は冒頭、Aメロ、Bメロ、最後の4回あります。

この部分を外さず熱唱すればルーム内の一体感が強くなりますよ。

ちょっとモノマネも入れて歌うとさらに盛り上がれること間違いなし!

HAKUEIさんもモノマネされること自体は不快ではないようです。

モノマネ番組にも出演されて一緒に歌ったくらいですから……。

バラエティ進出も?

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2015年にはバラエティ番組「有吉反省会」に出演した3人。

「ロッカーなのに全員ビビり」という部分を反省し、恐怖の禊(みそぎ)へ。

なんとビビりな3人でお化け屋敷に行かされてしまったのです。

しかも有名な富士急ハイランドの「絶凶・戦慄迷宮」。

キュートなビビりっぷりを見せながら禊を乗り切った3人。

そのロケで「“戦慄迷宮”って曲ができそうですね」とスタッフが言ったのです。

それをきっかけに生まれた曲が「戦慄迷宮」。

結成25周年記念のミニアルバム「Lunatic Lover」に収録されています。

富士急ハイランド全面協力のPV