波に身を任せているような究極のリラックスソング!

平井大さんは、今や夏ソングを歌うアーティストとして定着しています。
特に夏や海に固執しているわけではないのでしょうが、彼の愛するハワイ的な精神がそうさせるのでしょう。
ディスコサウンドのような激しさを伴うものではなく、まったりとできる曲調も特徴です。
そんな彼の楽曲の中でも、とりわけリラックス度の高い1曲をお届けします。
【ワイキキロンリーボーイ】は、ウクレレの弾き語りという南国情緒溢れる楽曲です。
バックに波の音が入っているのも、大きなリラックス効果を生んでいるのではないでしょうか。
ごくごくシンプルな曲調の中で歌われているのは、「ボク」を主人公にしたちょっと切ない恋物語です。
気になるあの子に積極的になれないボクの、あれこれと気を揉む様子がキュートに描かれています。
夕暮れの海辺にビーチチェアでも出して聴きたくなる、そんな1曲といえるでしょう。
この楽曲は、"Sunday Goods-Special Summer Edition-"というイベントの中の1曲でもあります。
これは7週間連続で毎週1曲、新曲をリリースしていくという挑戦的な試みです。
平井さんには大変な作業だと思いますが、ファンとしては嬉しい限りでしょう。
それでは早速、せかせか動きがちな毎日だからこそ聴きたくなるこの楽曲の、歌詞の意味に迫っていきます。
真夏の海辺で起こった胸キュンな出会い
この楽曲を物語だとすれば、冒頭ではまず、「ボク」がどんな風にして恋に落ちたかが描かれています。
それはそんな経験をしたことがある人もいそうな、どこにでもある些細な出会いでした。
彼女は褐色のサマーガール
真夏の浜辺で 海風に髪なびかせ
焼けた肌とココナッツの甘い香りが
ボクのハートくすぐるハニー
出典: ワイキキロンリーボーイ/作詞:EIGO(ONEly Inc.)・Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
恋を歌う場合、相手がどんな人物か描写するのは大切なことだと思います。
「ボク」が恋したお相手は、波打ち際で佇む褐色のあの子でした。
健康的に焼けた肌に、フレグランスの香りが甘く漂っているのでしょう。
ココナッツの香りはどこか非日常的でもあり、リゾートでの恋にぴったりといえそうです。
古風な表現をすれば、「ボク」はドキュンと心臓を射抜かれてしまったわけなのです。
背中を押してくれる大きな波に乗りたいボク
あと数センチの 届きそうなその数センチの
勇気が持てないまま
来るはずのない波待つ8月さ
出典: ワイキキロンリーボーイ/作詞:EIGO(ONEly Inc.)・Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
このパートの歌詞から察するに、「ボク」はかなりシャイな性格みたいです。
引用歌詞1行目を見ると、気になるあの子との距離は近いはず。
それでもその数センチを乗り越えられず、ウダウダとしてしまっているのでしょう。
軽く肩を叩いて声をかけたりなど、彼には到底無理なことなのかもしれません。
自分の意志ではどうしようもないので、誰かが何とかしてくれたらとさえ思っているのでしょう。
何かラッキーなハプニングでも起きて、さり気なく彼女と接点を持てたらと考えているのかもしれません。
背中を押してくれるような大きな波が来てくれたらいいのにと、越えられない数センチの先で思うのです。
その瞳に映るのが誰なのかを知りたい
海を眺めるその瞳
今誰が映っているの?
ボクなのかな? ボクじゃないのかな?
言い出せずにいる「スキ」の2文字
出典: ワイキキロンリーボーイ/作詞:EIGO(ONEly Inc.)・Dai Hirai 作曲:Dai Hirai
何もアクションを起こせてはいないけれど、彼女が気になる気持ちは止められないのでしょう。
海を眺める彼女が誰かを想っているのではないかと、ヤキモキしています。
引用歌詞3行目では、「もしかしたら自分では?」「やっぱりそうではないか…」と葛藤もしています。
そもそも、彼女の目に他の誰かが映っているとも限らないのではないでしょうか。
彼女はただ海を見つめて綺麗だなと思っているだけかもしれないし、何も考えていないかもしれません。
とはいえ、相手の瞳の向く先にさえも気を揉んでしまうのが、恋心ともいえそうです。
そんな些細なことに翻弄されている「ボク」には、自分の気持ちを伝えることなど無理なのでしょう。
波打ち際で揺れる恋心
真夏の浜辺で キミに恋をしたんだ
火照った顔に 冷たい水をかけられても
キミを想うワイキキロンリーボーイ
出典: ワイキキロンリーボーイ/作詞:EIGO(ONEly Inc.)・Dai Hirai 作曲:Dai Hirai