【恋蛍】とはどんな曲?
ラブソングといえば
函館出身のシンガーソングライター【MACO】。
彼女のラブソングが人気の理由は、幸せに満たされるような甘い歌詞です。
そして今回歌詞の意味を考察していくのが2020年2月14日に配信された【恋蛍】という楽曲。
バレンタインデー当日に配信されたラブソングということで注目も集めました。
恋×蛍という一見全く関係がなさそうな2つの言葉を掛け合わされたこの楽曲。
しかし恋心を儚く描いた様は、蛍を彷彿とさせるような面白い歌詞となっているのです。
可愛いタイトル
タイトルは【恋蛍】。
先程も触れましたが、タイトルは繋がりが全くないような単語が合わさっているのが特徴的です。
蛍と聞いて連想するのは「綺麗」「儚い」「刹那」「光る」などではないでしょうか。
これらの連想するようなキーワードたちがこれからの歌詞にもリンクしていくのです。
そして蛍が光る理由。
一説によると蛍が光るのは求愛をするためといわれています。
無数に光る蛍の光は、たくさんの愛を視覚化したものだったのです。
しかし光る時間はそれほど長くはありません。
ですが短い時間しか光らないからこそ蛍の光は儚く美しいのです。
蛍に例えられた恋心がどのようにリンクしていくのか。
歌詞を見ながら、MACOさんが伝えたかった恋する気持ちと共に読み取っていきたいと思います。
歌い出しの歌詞から分かること
歌詞から感じる疑問
寝不足迎えた朝日と
目の下のクマも
私はそれを幸せと呼んだの
出典: 恋蛍/作詞:MACO 作曲:浦島健太,菊池博人
歌い出しの歌詞です。
主人公はやはり女の子。そして始まりの情景は起きたばかりの朝方のようです。
前日は夜更かしでもしたのでしょうか。
どうやら眠そうにしています。
しかし何故だか主人公は幸せを感じているようです。
睡眠が足りない時は朝起きるのが辛く、気分は最悪になってしまいます。
ですが、彼女は睡眠不足であることを喜んでいるようにも感じるのです。
嬉しがっている理由
彼女が嬉しがっている理由は、前日の夜に理由があるのではないでしょうか。
その理由は次の歌詞から読み取ることができました。
「さよなら」と言うのはとても怖いから
「おやすみ」も言えなくて
出典: 恋蛍/作詞:MACO 作曲:浦島健太,菊池博人
明確に描かれているわけではありません。
ですがおそらく好きな人と夜遅くまでメッセージのやり取りをしていたのではないでしょうか。
実際に隣にいなくても、一緒にいる感覚になれるのがメッセージの良いところです。
就寝前に始まったやり取りが盛り上がってしまい、気づいたら夜中になっていた。
彼との連絡が楽しすぎて、ついつい時間を忘れてしまったのでしょう。
ここには共感を覚える人も多いのではないでしょうか。
好きな人と時間を共有できることは、この上ない幸せですからね。
幸せすぎたが故に、睡眠不足になってしまった。
睡眠不足なのは、昨日幸せだった証でもあるのです。
朝起きて夢かと思いきや、しっかり証拠が残っていたことが嬉しかったのでしょう。
ここからは、主人公が彼にたまらなく好意を寄せていることがしっかりと伝わってくるのです。
夜更かしが至福の時
この世が眠る頃静かな空
書いては消してを繰り返す
君へのメッセージ
出典: 恋蛍/作詞:MACO 作曲:浦島健太,菊池博人
主人公は夜、頻繁に彼と連絡を取り合っているのかも知れません。
そしてその時間が待ち遠しい。
みんなが寝始め、静寂が訪れる夜中に彼女の心は活発化しているのです。
変な言葉を送らないように、嫌われるようなことを言わないように。
彼女は何度も書いて、何度も消して、大事に大事にメッセージを送っているのです。
何気ないメッセージにも、たくさんの想いを込めて。
求愛のために光る蛍もその光にたくさんの想いを込めていることでしょう。
両者とも直接は伝わりません。
しかし、想いを込めて何かをしているという面では共通する部分があるのかも知れません。