「Kiss」はMACO初の失恋ソング。
早速歌詞をみていきましょう
朝日が昇ろうとしてる
また今日も眠れなかった
あなたがいない枕やシーツを
何度も撫でてみる
出典: Kiss/作詞:MACO作曲:MUSOH
大切な恋人と別れてしまい、悲しみに落ちているこの歌詞の主人公。
「また今日も眠れなかった」の部分から別れてから何日か経過していることが分かります。
おそらく3日〜1週間くらいでしょうか。
何日か経ってもまだ失恋から立ち直れていないことが読み取れました。
「あなたがいない枕やシーツを何度も撫でてみる」の部分から2人は同棲か半同棲をしていてより親密な恋人同士であったことが分かります。
ついこの前まで共に過ごしていた恋人がいなくなってしまったことへの深い悲しみ、寂しさが伝わってきます。
ふたり一緒に寄り添った時間が
こんなにこんなに切なくする
逢いたいとか
好きとか
寂しいって
ああ、もっと言えばよかった
出典: Kiss/作詞:MACO作曲:MUSOH
大好きだった恋人と一緒に過ごしてきた時間を思い出しています。
別れの後はどうしても相手のことが頭から離れず幸せだった頃の記憶が蘇ってしまいますよね。
「こんなに切なくする」ではなく「こんなにこんなに切なくする」と表現することで切なさが強調され、聴き手にも強い気持ちが伝わります。
主人公の「後悔」の気持ちが表現されている部分です。
ねぇねぇ
ねぇ、ここにきて
胸の温もり感じたいよ
何度もキスを交わしたね
思い出すと涙が溢れてくるよ
でもそばにあなたはいないの
出典: Kiss/作詞:MACO作曲:MUSOH
サビの歌詞です。
「ねぇねぇ」と別れた恋人に呼びかけています。
歌詞を読んだだけで深い悲しみの中必死に声を絞り出して恋人を呼んでいる様子が目に浮かんできます。
「胸の温もり感じたいよ」の温もりは恋人と触れ合っていた時の体温と幸せな気持ちで心が温まっていた自分の気持ちの2つの意味があるのではないでしょうか。
短い箇所に奥深さがあることが分かりました。
この楽曲のタイトルにもなっている「キス」という言葉がここで出てきます。
ふたりで囲んだテーブル
コップに当たる指輪の音が
幸せだった
ずっと一緒にいたいと思った
出典: Kiss/作詞:MACO作曲:MUSOH
これまでの歌詞では恋人と過ごした時間を思い出し、幸せだった記憶によって切なくなる自分の気持ちが表現されていました。
この部分では恋人との何気ない日常が描かれています。
「コップに当たる指輪の音」という歌詞からペアリングやプレゼントされた指輪を付けていたことが分かります。
その音も幸せに感じることができていたようです。
恋人がそばに居てくれることも、指輪も大切にしていた主人公の気持ちが伝わってきます。
「ずっと一緒にいたいと思った」恋人が今はもういないなんて悲しくて切なすぎますね。
すれ違ってく逢えない毎日に
なぜか目をそむけていた
あなたのこと愛してたはずなのに
ああ、傷付けてばかりで
出典: Kiss/作詞:MACO作曲:MUSOH
ふたりはなぜ別れてしまったのか、この部分を読み解くことで分かりそうです。
うまくいっていないことには薄々気付いていたけれど、そのことから逃げてしまっていたようですね。
「あなたのことを愛していたはずなのに ああ、傷付けてばかりで」と歌っています。
寂しさや悲しさ、不安を一方的に恋人にぶつけてしまったのでしょうか。
愛していたはずなのに傷付けてしまったことは悔やんでも悔やみ切れないですね。
すれ違いで離れてしまったふたりの心を修復できなかったことが別れの原因となったようです。
お互いが冷静になってきちんと話し合うことができていたら、解決できていたかもしれません...。
ねぇねぇ
ねぇ、ここにきて
何度出会いを繰り返しても
あなたをいつも探してる
もしもふたりあの頃に戻れたなら
温かいキスを交わしたい
出典: Kiss/作詞:MACO作曲:MUSOH
2回目のサビです。
まだ恋人が忘れられずにいる主人公。
「あなたをいつも探している」の部分は共感できる人も多いのではないでしょうか。
新しく知り合った人と別れた恋人をつい比べてしまったり、似ている部分がないか探してしまうと、切ない気持ちがより強くなりますよね。
前回のサビと同じ「キス」という言葉が2回目のサビにも出てきます。
「温かいキスを交わしたい」という切なる願いが込められています。
新しい恋に進みたい気持ちはまだなく、恋人との復縁を望んでいるようです。
さよならの言葉が痛くて
作り笑顔も声も出せなかった
生まれ変わっても
変わらずにあなたを愛したい
出典: Kiss/作詞:MACO作曲:MUSOH
恋人から別れを告げられている場面です。
最初の部分で「さよならの言葉が痛くて」という表現をしています。
「辛くて」や「悲しくて」だと「さよならと言われて悲しい」ことだけが伝わります。
ですが、心だけではなく体まで痛くなるような悲しみを伝えるため、MACOはあえて「痛くて」という言葉を使って作詞をしたのではないでしょうか。
最後に「生まれ変わっても変わらずにあなたを愛したい」と締めくくられています。
そんな風に思えるくらい、恋人はかけがえのない大切な存在だったことが伝わりました。
歌詞の最後の部分は1回目のサビと同じフレーズが再び出てきます。
同じフレーズを2回使っているのでこの部分を1番伝えたいのだと思います。
「キス」は恋人同士を象徴する言葉のひとつです。
恋人とキスを交わした時の温かさを忘れられない主人公の切ない気持ちを歌った楽曲となっています。
失恋してしまった人の気持ちに寄り添ってくれることでしょう。