MVの1:42付近に、数秒だけミカンが映り込みます。
実は、ミカンにも象徴的な意味があるのです。
その意味とは「集中力が足りていない」こと。
ミカンが映った直後、トップハムハット狂さんが伸びやあくびをしています。
実際に集中が途切れたことの表現かもしれません。
空のタンスは何を意味している?
曲の間奏にあたる部分に、薄暗い部屋に置かれた和ダンスが登場します。
タンスのいろいろな引き出しが開きますが、中には何も入っていません。
タンスにも象徴的な意味があります。
その意味とは「知識」「体験」「思い出」などです。
タンスが空であるということは、「知識が底をついた」意味合いでしょう。
ラップには韻を踏むセンスと、語感の似た言葉を知っておく語彙力が必要です。
これは、曲作りに精を出したことでアイデアが尽きた表現ではないでしょうか。
MVの続きでは、トップハムハット狂さんが外出していく描写があります。
制作がひと段落して、気分転換に出かけるように思われます。
黄色い服に着替えて外出!
MVが2分を過ぎる頃になると、トップハムハット狂さんは外出の準備をしています。
黄色い上着に着替えていますね。
黄色は「充実している」「エネルギッシュである」という意味を持つ色です。
制作の中で、良い曲が作れたのかもしれません。
エネルギーに満ちていることが分かります。
作品づくりの後は「燃え尽き症候群」になる人もいる中で、とても精力的ですね。
海に出かけて新たなインスピレーションを得る
トップハムハット狂さんが、自転車で向かう先は綺麗な海でした。
波打ち際を歩いたり、真っ白な崖の上から海を見渡したり、爽やかなシーンが続きます。
海は、すべての生命の源です。
そこから、海には「母性」や「豊かさ」などの象徴的な意味があります。
さらに、海を見渡すような美しい景色は「新たな可能性が見える」という意味を持ちます。
トップハムハット狂さんの「新たな可能性」とは、新曲のアイデアやフレーズかもしれませんね。
実際に、自然の中に出かけたり、ただ歩いている時に良いアイデアが浮かぶこともあります。
作曲の後に海に出かけることは、リセットであると同時に新たなインスピレーションにもなりそうです。
夢と現実の交錯 どこで寝たのか分からない!
曲は最後のサビに入り、MVも少しずつクライマックスへ。
家に戻ってきた……と思いきや、映像が巻き戻っていることに気づきます。
見ている間に、後ろ歩きのトップハムハット狂さんは冷蔵庫を閉め、最初にいた部屋の中へ。
そして歌詞と連動するように、椅子で眠るトップハムハット狂さんで、MVは終わります。
寝惚けてた
出典: Windy Indie/作詞:トップハムハット狂 作曲:トップハムハット狂
このフレーズは、曲全体で3回ほど登場します。
本当にMV中のどこかで寝てしまったのなら、それはどこだったのでしょうか?
また、寝入ってしまった後の映像は夢の中、ということなのでしょうか?
2つの説を挙げて考察してみました。
考察1 そもそもこの曲すべてが夢の中だった
説の1つ目は、「そもそもこの曲すべてが夢の中」の話だったというものです。
根拠はシンプル。
MVの終わりに、MV始まりの映像が巻き戻る描写があるからです。
朝起きて手を洗い、冷蔵庫から取り出したパンをトースターへ……。
という始まりの映像が、MV最後で巻き戻されています。
つまり、現実まで時間を巻き戻すと、MVの始まる前なのではないかと考えられます。
トップハムハット狂さんは、実際はまだ寝ていた。
この曲は、トップハムハット狂さんの夢の中の話かもしれない。という考えです。