語り継ぐことというのはいろいろとあるかと思います。

アニメ『BLOOD+』の場合、主人公が沖縄県出身ということや、米軍基地問題などが取り上げられていることを考えると、第二次世界大戦のことかもしれません。

語り継ぐ人たちはどんな思いでどんな言葉を紡いでいくのか、それは物語の扉を開いてみなければわからないでしょう。

胸が張り裂けそうな思いをしながら、そっと記憶の扉を開いたのかもしれませんね。

忘れてはいけないこと

消さないで あなたの中の
ともしびは連なりいつしか
輝くから

出典: 語り継ぐこと/作詞:HUSSY R 作曲:田鹿祐一

今はつらい思い出、物語だとしても、“あなた”の中にある語り継ぐべきことの灯はどんどん大きくなっていくのでしょう。

決して忘れてはいけないこと、それが語り継ぐことではないでしょうか。

時代を超えて受け継ぐこと

語り継ぐことや伝えてゆくこと
時代のうねりを渡って行く舟
風光る 今日の日の空を
受け継いで それを明日に手渡して

出典: 語り継ぐこと/作詞:HUSSY R 作曲:田鹿祐一

ここで出てくる「風光る」とは春の季語です。

冬は弱い日差しでも、春になれば力を増してすべてが輝いて見えるという意味だそうです。

確かに春は命の芽吹きの季節ですから、温かみの中に光るものが増えていくのでしょう。

かの芥川龍之介も「風光る 杉山かひに 村一つ」という俳句を残しています。

ここでは語り継ぐことは時代をどんどん渡って行くということが書かれています。

そしてこの語り継ぐことはどんどん光を増していく今日という日の空へ受け継がれ、また明日へ継承されていくのでしょう。

子へ、子へ

指に 額に 髪に
あなたの向こう 垣間見える面影
もしも時の流れを
さかのぼれたら その人に出逢える
この世界 生まれてそして
与えられたあらゆる名前に
願いがある

出典: 語り継ぐこと/作詞:HUSSY R 作曲:田鹿祐一

目の前にいる人が恋人か、家族かはわかりませんが、もしかしたら語りべが話を聞く人の顔を覗いているのかもしれません。

そして過去に愛した人の面影を、重ねているのかもしれませんね。

この世界に生まれたこと、語り継いでいくこと、それは子へ、子へと受け継がれていくのでしょう。

全てのものに命があるように、すべてのものに名前があるのも必然で、願いが込められているのです。

守ること、思うこと

いとしい笑顔に心動かして
嵐に由来で立ち止まる時も
守りたい すべてを捧げても
思いは力に姿を変えるから

出典: 語り継ぐこと/作詞:HUSSY R 作曲:田鹿祐一

語り継いでいくことがどんなことなのか、それはきっと多くの思いを込めた物語なのでしょう。

そして話を聞く人を目の前にしても、守っていきたいという気持ちがあるのかもしれません。

受け継いでいかなければならないことはたくさんあります。

それを継承するのがどんな人なのかは、その時々で変わっていきます。

もしそれが愛しい人であれば、守りたいという心が力となっていくのではないでしょうか。

まとめ

元ちとせさんの「語り継ぐこと」は今もなお名曲として受け継がれています。

いったいどんな思いが込められているのか、アニメ『BLOOD+』と一緒に考えることで、歌のストーリーや真意が見えてくるかもしれませんね。

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