君色に色移り 夏風にふたり
混ざり合って赤黄色
揃えて恋々
刹那に流されて
花びらは夜空
出典: 君色々移り/作詞・作曲:まふまふ
男子は女子に恋心を抱いているのがわかります。揃えて恋々とは、まだ女子の気持ちがわからず「相思相愛」だったらいいなぁという思いが綴られているように思います。
ここにも色が使われていますね。赤黄色、つまり橙色とかオレンジ色ってことです。
刹那とは「瞬間」という意味です。「物悲しい」と誤解されることが多いのですが違います。
ここでは赤色と黄色を基調とした打ち上げ花火が上がって重なった部分がオレンジ色に輝き、花開くかのような様を表現しているのではないでしょうか。
そして混ざり合う赤黄色とは、互いの心が重なった瞬間があったとも取れます。
夏祭りのクライマックスは花火があがった時、男子は花火を見ながら(今年こそ好きって言うぞ〜)っと、気持ちを高ぶらせていたはずです。
あれれ、ミッション失敗!?
今年も言いそびれた 蕾のまま
出典: 君色々移り/作詞・作曲:まふまふ
最後のオチがこうきたか!と筆者驚きました。まさか告白できずに夏祭りデートが終わったなんて…初々しいにも程がある(笑)
去年も夏祭りに行ったのに告白できなかったので今年こそと思ってたのに、やっぱり今年も言えなかったようです。
ときめいた勢いで告白すればよかったのに、ミッション失敗に終わるなんて筆者も残念です!
筆者も中学、高校で仲良くしている異性の先輩と2人で映画館や美術館に遊びに行っていたことがありました。でもなかなか告白してもらえずに夕方別れて帰った思い出があります。
告白をされたのはなんと年賀状で!しかも小さく走り書きのように書かれた一言だけ。変化球すぎる言葉で意味が理解できず、素直に受け止めることが難しかったです。
なにより(はがきなんか、うちの親も読むのに恥ずかしい!)と思った記憶があります。
最近の女子は積極的に告白する子が多いそうですが、この歌詞の女子は私と同じタイプ。(まふまふさん、すみません)
男子からの告白を待っているに違いありません。なぜなら好きでもない男子と夏祭りなんか行きたくないですからね、時間の無駄だし。
本当のところ女子同士で行く方が気を遣わず楽しいですから。
かんざしまでさして浴衣で着飾ってくる女子ですから、1:1で行く男子だけにはちゃんと見てもらいたかったわけです。
それでもって「可愛い」とか「好き」とか言って欲しかったに違いないです。そこまで準備して待ち受けているのに男子ときたら…もー!
でも、そんな甘酸っぱい思い出も「ない」よりは「ある」方が良いと筆者は思います。実らなかった恋でも、その時のときめいた出来事や2人で感動しながら見た色が共通の思い出になるのですから。
でももしかしたら去年は別の女子に告白しようとしてできなくて、今年は違う女子が相手だったのかも知れません(笑)
本当にそうならメンタルが強いのか弱いのか、筆者にとっては異次元の男子。全くもって理解不能です。
2.5次元の風男塾が実写とアニメで色を移しあう!
MVの背景をよく見れば、教室、下駄箱、音楽室、ホール、渡り廊下、理科室、校庭と、どこが舞台かのヒントをくれていますよね。
最後のところ映像の右端にはジャングルジムとカラータイヤが置かれていました。ということは、え?小学校!?
もう少し冷静に考えてみましょう(汗)
校舎がかなり古くて過疎地にあるような雰囲気もあります。きっと同世代の子供が少なくて小・中学校が一緒になっているような学校に2人は通っているのではないかなと思います。
歌詞に出てくる2人は、近所に住んでいる幼馴染なのかもしれません。
小学校の頃から男子は女子のことが好きで、夏祭りも昔からよく一緒に行ってた程の仲良し。中学生になった頃から男子は女子を意識しはじめ、いつか告白しようと思っていたのでしょう。
彼の中では夏祭りに告白して付き合うのが夢でしたが結局なんの進展もなく、夏祭りの帰りはいつもブルーになって帰宅しているのではないでしょうか。
歌詞だけ追っているだけだと、ここまで深く想像できませんでした。何気ない風景を映し出す映像から、女子と男子の過去と現在が浮き彫りになってきたわけです。
それもこれも映像の中で舞い踊る6人の異次元男子がヒントを与えてくれました!サンキュー♪
画像は、このアニメの男子役のモデルになっているのは風男塾のメンバーです。
男装して歌い踊るグループとして有名ですが、ルックスはアニメから飛び出したキャラクターに瓜二つ。
MVの実写で登場する風男塾のメンバーを場面順に並べてみました。()内は担当色です。
- 瀬斗光黄くん(黄色)教室
- 愛刃健水くん(水色)下駄箱
- 仮屋世来音くん(オレンジ色)音楽室
- 藤守怜生くん(藤色)廊下
- 紅竜真咲くん(赤色)玄関ホール
- 草歌部宙くん(緑色)理科室
思い出の色の記憶というのはいつか褪せていくのですが、実写も歌詞の人物も若いからまだまだフルカラーで覚えていられるので筆者からすれば羨ましいです。
アニメと実写の色移りにも意識しながらMVを何回も視聴していけば、過去の思い出の色が復活するかもしれません。
筆者もこの曲をきっかけに過去の思春期を思い出しました。でも思い出はまだセピア色です。視聴回数が足りないせいかな?
風男塾の公式サイト。ライブスケジュール、リリース情報などを掲載。
風男塾の新曲を作ったまふまふさんは、こんな人!
まふまふさんは、ギター、ベース、ピアノ、演奏からSE、そして作詞・作曲、歌唱もこなすマルチアーティスト。
身長178cmもある可愛い目をしたビジュアル系の男性です。
可愛い目ってしか書けないのは、いつもマスクしたままでMVに出演しているから。YouTube動画でトークをしている時もマスクをつけています。
オリジナル楽曲で聴く歌声はかなり高低差があり、どこまでをSEで編集しているのか筆者の耳ではわかりません。
でもボカロほど人工的なものは感じませんし、声質は繊細で優しく中性的な感じがします。
心の内を吐露している歌詞で多くのファンを掴んでいることは、YouTube動画のコメントを読めばわかります。
動画も本人が登場するもの以外はアニメを使ったものが多いのが特徴です。
まるで深夜に放送されるテレビアニメのオープニングを観ているようなワクワク感があります。
まふまふのオフィシャルウェブサイト。最新ニュース、リリース情報などを掲載。
今回手がけた「君色々移り」は、夏祭りのお囃子をベースにしていることもあってテンポが早く勢いがあります。
デートの前に聴けば気持ちが高揚してくるのではないでしょうか。気分を上げて笑顔で彼氏・彼女とデートしたいなら、おすすめできる一曲です。
ただ、歌詞最後のオチのように告白せずにデート終了ってことにならないようご注意くださいね。