Good-bye my love, I'll never forget you
and please, oh, please say you'll never forget me
We can meet again someday.
出典: グッド・バイ・マイ・ラブ/作詞:なかにし礼 作曲:平尾昌晃
最初のサビのあとに入る英語のセリフです。
カラオケでかっこよくこのセリフを決めようと思ったらちょっと勇気がいるでしょうね。
ここはアン・ルイスが日米のハーフであることからあえて入れたのだろうと思います。
チャーミングな美貌に流暢な英語ですから、当時の歌番組を見ていた人はさらに惹きつけられたでしょうね。
「私はあなたのことをけっして忘れない。お願いだから私のことも忘れないで…」
いつの日かまた逢えるとも言っていますから、彼女の一途で切ない想いが込められたセリフです。
これを日本語で言ってしまうとハーフで美人・歌が上手い・英語も上手というピースがひとつ欠けてしまいます。
ただ英語のセリフはともかく、カラオケで歌いたくなる名曲のひとつだなと思いますね。
アコースティックギターの弾き語りもきっと似合う曲だと思います。
「グッバイ」と「グッド・バイ」
“点“が分けるものとは?
グッバイ・マイ・ラブ 二人の恋が
グッバイ・マイ・ラブ 真実ならば
いつかは逢える これが本当の
さよならじゃないの
出典: グッド・バイ・マイ・ラブ/作詞:なかにし礼 作曲:平尾昌晃
やはり彼女は彼と別れたくないのでしょうね。
もうそこまで来ている別れを認めたくないという想いが表れている歌詞だと思います。
ふたりで過ごした時間はとても大切なもので、心が遠くにある偽りの恋などではなかったという気持ちです。
本当は二度と逢うことはないのかもしれないけれど、それでもいつかどこかでもう一度逢える。
そう信じたい切なくも可愛らしい彼女の姿と、この曲を歌うアン・ルイスが重なって見えてしまいます。
少し微笑みながら歌うアン・ルイスの向こうには彼女の悲しみが見えるのです。
別れのときは来たけれど、ふたりは心から愛しあっていたと彼にも認めてほしいのでしょうね。
歌詞がグッド・バイではなくて「グッバイ」なのは言葉として語呂が良いのはもちろんです。
タイトルを「グッド・バイ」と区切ったのは、恋に区切りをつけるという意味もあるのではないでしょうか。
”点”で区切られた恋があるとしたら悲しいものですね。
「グッド・バイ・マイ・ラブ」を聴いて蘇る思い出は?
そうよあなたの あなたの名前
もちろんあなたの あなたの名前
出典: グッド・バイ・マイ・ラブ/作詞:なかにし礼 作曲:平尾昌晃
最後にもう一度サビを繰り返しますが、ここにも彼女の切ない一途な想いを感じます。
彼女はこの恋が終わっても消えることのない彼の名前を心の中で繰り返すのです。
自分に念を押すように「もちろん」と歌うのは、忘れられるはずがないと思っているからでしょう。
好きな人と別れても時間が経てばいつか相手の記憶は薄れていきます。
時とともに相手の顔や名前や思い出も遠くへ行ってしまうのです。
それでも何かのはずみに懐かしい記憶が蘇ることがあるかもしれません。
それはふたりで行った場所だったり、一緒に聴いた歌だったり、何気ない会話だったり人によって様々です。
忘れたつもりでもそんな思い出のかけらが急に蘇るという経験は皆さんにもあるかもしれませんね。
記憶が甘かったり苦かったり切なかったりというのも、人それぞれだと思います。
この曲を聴いて蘇る思い出は、メロディーと同じように少し甘く切ないものだったら素敵ですね。
アーティストに愛されるアーティスト
音楽業界でも人気のアン・ルイス
アン・ルイスの曲は多くのアーティストにカバーされ、彼女に楽曲を提供したアーティストもたくさんいます。
アン・ルイス(Ann Lewis、1956年6月5日 - )は、日本の元歌手。本名、アン・リンダ・ルイス。兵庫県神戸市出身。その楽曲は多くの音楽家にカバーされている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/アン・ルイス
彼女の曲が好きなのでカバーしたい、彼女のために曲を書きたいというプロが音楽業界にたくさんいるのです。
心を動かすような歌の実力はもちろん、彼女のキャラクターも愛されているのでしょうね。
竹内まりやはアン・ルイスのミドルネーム「リンダ」をそのままタイトルにした曲を彼女に贈っています。
Hey LINDA
泣いてばかりの 恋はもう終わったの
さあ LINDA
涙をふいて その瞳あけてごらん
出典: リンダ/作詞:竹内まりや 作曲/竹内まりや
ちなみにこの曲の後半の歌詞は英語で、日本語で歌う部分より多いくらいです。
バックコーラスには竹内まりやのご主人でもある山下達郎が参加しています。
松任谷由実は「甘い予感」という曲をアン・ルイスのために書いてセルフカバーもしました。
Wow Wow Wow
あなたの耳のむこう
夕日がきれいね
息をかけたら 消えそう
出典: 甘い予感/作詞:松任谷由実 作曲:松任谷由実